日産自動車建て直しについて
その2 
−ゴーン氏の日産再生の勝算は−

  先に、日産自動車の最高執行責任者に内定している仏ルノーのカルロス・ゴーンさんがニュースステーション久米宏キャスターのインタービユーで、日産建て直しについてどんな答え方をしていたかについて紹介しました。
 この度、「日産再生に向け自信を示す」という記者会談での発言についての報道がありましたので、続編として紹介します。
 
 彼は日産の主要拠点を視察し、部課長クラスを含めた多くの社員と面接し、「日産の社員は長引く業績の低迷にいらだちを感じている。工場の生産性は高く、製品の品質も優れているが、それが収益に結びついていない。彼らの気持ちにこたえる方策を示さないと、日産の再生はない。具体的な課題としては、販売シェアに比べ、生産能力が過剰だ。製品についてはデザインに改善の余地がある」と述べ、能力削減だけでなく、製品の競争力強化で業績回復を目指す姿勢を打ち出しています。
 
 カルロス・ゴーンさんの経営手法には「M−5型問題解決技法」の精神に共通したものが感じられるという視点から、久米さんとのインタービユーのやりとりを取り上げました。彼が今後どのような経営手腕で、日産再生を実現するのか、そのプロセスを注意深く見て行きたい。皆さんには都度関連する記事を紹介していきます。


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