日産自動車
建て直しについて  
その1
−仏ルノーのゴーン氏が日産に−

  一ヶ月ほど前の話ですが、TV番組のニュースステ−ションに、フランスの自動車会社ルノ−のNO2で、資本提携先の日産自動車の建て直し役として来日したカルロス・ゴーンさんがゲスト出演していました。
 
 ルノーは、この3月、6430億円を出資して、日産自動車株の36.8%、日産ディーゼル株の22.5%を取得すると発表しました。彼はベルギ−工場の閉鎖も含め、辣腕を振るいルノ−を高収益の会社に改革した「リストラの旗手」と呼ばれる高名な経営者です。
 
 キャスタ−の久米さんもそのことに触れ、「日産自動車の建て直しには、リストラを含め、かなり大胆な施策を打たれるのではないかと思われますが」と質問をしたところ、彼は
どのようにして立て直すかは、従業員の一人一人がそれぞれに確かな意見やアイデアを持っているはずです。私のやることは彼らの話をよく聞き、何のために何をやらなければならないをはっきりさせ、それらを確実に実行できるようにする体制をつくることです」と言った趣旨のことを答えていました。
 
 少し我田引水的ですが、カルロス・ゴーンさんの「経営・組織・個人が一体となって課題を設定し、役割と適性に応じて一貫した実行体制をつくる」とは、ベルヒュード研究会の「
M−5型問題解決技法」による「M5型組織づくり」に一脈通じる話だと思います。


その2へ。