89歳にして、なお
 俳句と書道の道をいく日々


 「人生百年時代」に向かって、お酒の道とともに、日本の文化と伝統である「俳句」と「書道」の道に元気に邁進されている先達として敬拝してきた西室幸男さ(西室さんの庭で撮影右)を紹介したい。(加藤文男)



 先輩の西室幸男さんは、昭和8年生まれ。通信会社で定年まで勤務され、その後、70歳になってから俳句と書道を山梨県老人大学で始められた。
 書道や俳句は、日本の文化と伝統に基づく人間としての豊かな情緒、道徳を育み、惻隠の情を身につけるために基本となる知的活動である。

 現在二つの俳句会に参加し、書道は毎週一回欠かさず、先生の指導を仰いでいる。老人大学同窓生の一人が音頭を取って、全員から俳句を集め、投票で代表作を選ぶ。下記の二つの俳句は、山梨市文化協会での入選作です。

 青蜥蜴 武者の化身か 砦岩 
 

 紫陽花の彩を深めて 昨夜の雨



 書道は、市内の書道の先生のご自宅に週一回生徒が集まり、指導を仰いでいる。先生が選んだ著名な俳句や詩歌から書いた見本の書を手本に練習をする。
 毎年山梨市内で先生主催の発表会に各自その年の自信作を出展する。作品は、表装して、額に入れるのでどれにも力が入るという。 


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