6シグマ 社長さんへの手紙 |
社長さん、今日のレターは、この度開発した技術のプレゼンテーションに関してです。先日のX社は、この技術に関心があっての来社とのことでしたが、あれほど大げさな対応をするのは考えものです。この開発技術に自信があればこそ、お客さんへのプレゼンテーションには、大騒ぎせずに冷静に対応したいものです。 |
社長さんのリップサービスは 社長さんのお客さんへの話しは「値千金」です。社員の話なら、「間違っていた」とか「状況が変わってしまったので」等と修正ができます。しかし、社長さんの話は修正できません。社長さんとしては「気軽な気持ちでつい話してしまった」ということでも、社長さんが話した以上、会社として責任を持たなければなりません。 今回の開発技術は、社長さんの会社の将来を左右するくらいの価値を有すものかも知れません。しかし、先ずはお客さんに「相当独自でレベルの高い技術なようだ」と思ってもらう程度でいいと思います。社長さんの方も、お客さんの関心がどの程度真剣なのか、それは何故なのか、ある程度時間をかけながら、パートナーとしてふさわしい相手かどうか見極めなければなりません。秘密保持の点からも、会社の信用や評価を高める点からも、この開発技術のプレゼンテーションについては、社長さんの話は大変重要だということをぜひ心してください。(中小企業診断士 加藤文男) |
日本の中小企業、特に製造業分野の中小企業は、大企業との下請け関係で、品質保証、コスト削減という役割を一方的に担わされてきた。今後、中小企業にとって、これまでのような取引先との従属的下請け関係をどう克服していくかは、極めて今日的な「6シグマ課題」である。 |