6シグマ 社長さんへの手紙 |
先日、新製品のことで来訪したというお客さんの応対に総勢4名が出席するのを目にしました。話の内容にもよりますが、あのように多勢で対応するようなことは、大企業でもめったにありません。 |
これはというお客とは 来客は事前に連絡してくる場合が普通です。効率よく、気持よく応対するために、遠慮しないで、お客の素性と目的を明確にして戴きましょう。その上でちゃんとした準備もしておかなければなりません。そのためにも、お客さんの来社目的を正しく把握し、分かりやすい資料を準備し、最適な関係者で迎えるようにしたいものです。 お客の来訪は喜ばしことですが、あわてないで冷静に、自信をもって対応することが重要です。ハッタリを言ったり、遠慮したりしてはいけません。率直でシンプルなコミュニケーションを心掛け、これはというお客とは一気にいい関係をつるくことです。 |
ジャック・ウエルチは、「GE版6シグマ語録」によれば、「Keep It Simple、Stupid(おい、簡単明瞭(シンプル)にやってくれ」という格言の信奉者である。社員に対してであれ、顧客に対してであれ、小企業が持つシンプルさからくる機敏さ、簡潔さ、敏捷性を大企業であるGE社にいかに取り組むかに腐心している。 ここでの、日本の中小企業が自ら開発した製品をいかに売り込むかという課題は、ジャック・ウエルチに言わせれば、「中小企業が本来持っているシンプルさこそ武器だ」ということであろう。そして、必要なのはお客との率直で打てば響くようなコミュニケーションだと言うことになるのではないでしょうか。 コミュニケーションとは、相互のやり取りである。お客と直接向かい合い、先ずは、開発製品について語る。あとはお客のニーズをいかに引き出すかである。品質は絶対、顧客サービスは最優先課題である。ここでは、聞くことに注力すべきである。その上で、これはというお客とは、社内の総力を上げて合意をめざす。ハッタリを言ったり、遠慮したりしてはならない。率直でシンプルなコミュニケーションを心掛け、相互に対等ないい関係を素早くつくることが求められるのである。 |