6シグマ 社長さんへの手紙 |
景気が回復してきたとは言えない現状ですが、団塊の世代が定年退職期に入っているということもあり、中小企業では人材の確保が難しくなっています。新しい人材を採用することは勿論、折角指導して戦力にした社員を留めておくさえ難しくなっています。 |
入社希望者を 社長さんが毎日忙しく外を飛び回っていて、事務所の整理整頓にまで気が回らないのは理解できます。しかし、入社希望者を迎える際、「忙しくて」というのは言い訳になりません。そのような時に限って、狭い事務所の片隅に高価なゴルフバックが置かれていたりするものです。社長さん、休日のゴルフ接待も大事ですが、会社の見栄えや体裁にも気を使ってほしいものです。 事務所は小さくても、社長さんの経営理念や方針が掲示され、現在進行中のプロジェクト資料や設計図面等がファイリングされ、ラックに整然と並べられていれば、面接でお訪れた人にも会社の勢いが伝わります。こんな事務所で、社長さんが会社の夢や社員への期待を語れば、入社して頑張ろうという気になってもらえるでしょう。人材の採用には、先ず、社長さん自身、緊張感を持って臨んで戴きたいと思います。(2007.12.8 中小企業診断士 加藤文男) |
大中小企業を問わず、どんなに優れた経営理念や方針があっても、優秀な人材がいなければ絵に書いた餅に過ぎない。ジャック・ウエルチは「人材の採用にあたって、面接で一つだけ質問するとしたら、何を尋ねますか」という質問に対して、「難しいことだが、勝つためには適切な人材配置が一番重要だ」として、「GE版6シグマ経営」における一連の「人材採用戦略」を紹介している。 「知性」と「成熟度」も、「誠実」かどうかという問題と同様、これらを面接で見ることは困難である。大事なことは、新人の採用にあたり、何を判断基準とするかを明確にし、紹介者や周囲の評判を参考にしながらも、何よりも経営者としての自分の直観を信じるということではないだろうか。 |