「ナレッジ・マネージメント」について


吉岡(ウィズティック)です。

 昨日の研究会で話題にしました本の件、ご連絡します。
著名「なぜ日本企業では情報共有が進まないのか」
ナレッジ・マネジャー「7つの心得」
田坂広志著 東洋経済新報社 定価1500円+税

 本メールは自宅からしています。今日は天気も良いので、急遽出かけようとのことでおにぎりだのなんだのと朝からガタガタしてます。とりあえず、ご報告まで。

井上です。

 インタ−ネットの普及で情報交換システムは完備しつつあります。そこで昨日の研究会で、これから大事なことは「情報の収集と発信と共有化」であり、なかでも「どれだけ主体的に質の高い情報を発信できるかだ」ということを話題にしました。
  早速、「なぜ、日本企業では情報共有化が進まないのか」を読んでみました。
「ナレッジマネージメントのすすめ」ということで、情報を「デ−タ、ナレッジ、ノウハウ」の3段階に分類されている点は賛成です。
 また著者は、ナレッジマネ−ジメントの第四、第五の心得として、「自らの持つナレッジをわかりやすい言葉にして組織のメンバ−に伝え、メンバ−の持っているナレッジを言葉にさせ組織の場に引き出し、そして組織全体で共有し、活用できるようにすることが大切だと」と言っています。
  このプロセスは先の研究会で皆さんに配布した
「課題コンセプト化のための創造的情報処理プロセス」に該当すると思います。「個々人の暗黙知としてのナレッジを全体で共有できる形式知に変えるプロセス」でもあります。
 
 この前提としては、マネ−ジャ−としての問題解決に向けての高い志に裏付けされた問題意識が不可欠です。その上で自分の枠組みを越えて幅広く情報を集め、これを的確にステ−トメント化できる情報処理力(デ−タのナレッジ化)が出発点になります。そして次の「ナレッジのノウハウ化」のステップが、「情報の弁別化と同定化によるコンセプトの創造」のステップに該当するのではないかと思います。
 
 いずれにしても、この「デ−タ→ナレッジ→ノウハウ」までの創造的な議論や対話のプロセスを体系化したものがベルヒュ−ド研究会の「M−5型組織的問題解決技法」ということができると思います。機会があれば是非吉岡さんにも体験して戴ければと思います。


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