J・ウェルチの6シグマ
21世紀のGE社の生き残りをかけた
戦闘手引き書

 ベルヒュード研究会は、日本の経済復活の視点から、「M5型組織」のモデル化と「M5型問題解決技法」の体系化に取り組んできました。しかし、本質的な構造的改革を嫌う現状維持の勢力に対しては、それほど説得力はありませんでした。
 
 しかし、2000年に入って、世界は「IT革命」の波に飲み込まれることになりました。情報の発信、共有化のネットワークインフラが進み、新たな「価値:ナレジ」を生み出す「6シグマ」による「ナレジマネジメント」が世界の趨勢となってきました。

 日本でも、「全社的な経営革新の全ノウハウ」として、分厚い「6シグマウエイ」なる書籍が書店のビジネスコーナーを飾ることになりました。こうした中でベルヒュード研究会は、ジャック・ウェルチの「GE版6シグマ経営」との出会いがありました。




生き残りをかけた
6シグマ戦闘手引き書

 ジャック・ウェルチは、アメリカの経済が極めて活発化するに至ったプロセスをリードした、今世界でもっとも尊敬を集めている「CEO」と言われています。
 ウェルチが「GM社の経営革新」の中で、際だって取組んだ課題は、次の6つでした。ウェルチは、「6シグマ」を多いに気に入り、経営革新の武器として、「GE版」ともいうべき「6シグマプログラム」の勉強と実行を全社員に徹底しました。

ウェルチの経営革新
6つの課題

(1)トップの責任で
   世界ナンバー1か2にできる事業に絞る。
(2)理念を伝え、志気の高いチームをつくる。
(3)管理をしない。
(4)中間管理職を減らす。
(5)計画を立てさせ、チームの力で実現させる。
(6)6シグマ・プログラムを武器にする。

 日本でも、21世紀に入って、ジャック・ウェルチの「GM経営改革」を紹介する文献が矢継ぎ早に発刊されました。「ウエルチの戦略ノート」(日経BP社)は、その口火をきるものでした。

 この「ウェルチの戦略ノート」の原典のタイトルは、「The GE Way Fieldbook J・ Welch `s  Battle Plan for Corporate Revolution となっています。

 英語を得意とする友人に、この著書のタイトルについて質問しました。
  彼は文字通り、「会社革命のためのウエルチの戦闘手引き書」だと言い切りました。

 ジャック・ウェルチのGE社の経営改革の実績と世界的な評価からして、確かに、この著書は、「6シグマ」を武器として、「GE社」が21世紀の生き残りをかけた経営革新の戦場をいかに戦いぬくかを著した「戦闘手引き書」と言ってもいいという思いを強くしました。


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