e経営改革 |
今日のIT時代にあっては、これまでのオールドエコノミー時代の「M0型組織」や「M1型組織」が無力化してきています。 |
「M0型組織」は、トップの権限で支配され、指示管理で運営される世界です。組織のトップは、自信と信念を持って突き進みます。組織の情報はトップが独占し、彼が右といえば右だし、左と言えば左です。 |
「M1型組織」は、組織のタテマエを守り、全体が協調しあうことを重視する組織です。日本は明治以降、工業規格品の大量生産社会をつくるために、教育やしつけ、慣習等あらゆる社会的制度を整備してきました。 その結果、長期にわたって拡大成長路線が実現するとともに、平均的な知識や技能を持ち、辛抱強く、協調性ある人間が評価される「M1型組織」がほぼ完全な形ででき上がりました。 この組織では、上位職が情報を占有し、情報の切り売りによって部下を管理します。部下は上を見ながら、互いに牽制し合いながら「一本道」を競走します。独創性や個性の主張は、「一本道」をはずれることであり、好ましくない社員という見方がされてきました。 |
「M5型組織」は、多様な社員の個性を認め、新たな知力を生み出す、問題解決力ある組織です。現実には、「M0型」や「M1型」の組織になじまない「好き嫌い人間」や「羞恥心人間」や「使命感人間」が登場しますが、「M1型組織」の手練手管の前に何度となく敗退を期してきました。 |