6つの組織モデル
組織診断表
-H県経営者協会の講演からー

   H県経営者協会「女性産業人懇話会」の皆さんの集まりで、IT革命時代の企業組織について話をする機会がありました。
 ベルヒュード研究会の「組織モデル論」をもとに、現実の組織診断をもとに、インターネット時代の組織運営のあり方について、提案を行いました。


組織の特徴について
60の質問項目

先ず
組織診断から

第一に、
あなたが所属している組織に、「少しでも当てはまる」と思われる項目に〇印をつけて下さい。(現状診断)
第二に、
あなたが所属する組織として、「そうあってもいい、そうあった方がいい」と思われる項目に○印をつけて下さい。(希望診断)


(0)仕事の分担はトップや上司が個別に指図して決め
  ることが多い。
(1)仕事の分担は年功序列や男女の別で決まることが
  多い。
(2)自分に都合のいい仕事しか受付けない人がいる。
(3)仕事の分担に表だって不満をいう人は少ない。
(4)納得がいかないと指示された仕事でも拒否する部
  下がいる。
(5)仕事の分担は合議の上適材適所で決まることが多
  い。
────────────────────────
(0)社員やパートの入退社の出入りが多い方だ。
(1)仕事に不平不満はあるが、多くはそれなりにがん
  ばっている。
(2)上司が指示してもノラリクラリしている部下が散
  見される。
(3)上司の指示や命令には黙って従う人間が多い。
(4)経営に批判的な元気のいい幹部職がいる。
(5)上司は部下の意見や考えにまじめに耳を傾ける
   方だ。
────────────────────── 
(0)優秀な人材の退社が目立つが、大半は地道に頑
  張っている。
(1)管理職は気心のあった部下で身内を固めようと
  している。
(2)上司の方がかえって部下に気を使っている。
(3)不満がないせいか、意見具申をするものはほとん
  どいない。
(4)上司を鼻から頼りにしていない部下がいる。
(5)上司は部下を戦力としてアテにし信頼している。────────────────────────
(0)トップや上司に対する不満はあるが、大抵黙っ
  ている。
(1)多くの管理職の仕事は報告を受けたり、したり
  するだけだ。
(2)社員は上司に気兼ねせず自由に休暇をとってい
  る。
(3)忙しい時でも社員は黙々がんばっている。
(4)上下の関係以上に同僚間の結束が強い。
(5)会議は上からよりも下からの提案で実施される
  ことが多い。
─────────────────────── 
(0)上司への報告が日常的に義務づけられている。
(1)部下の多くは、大抵の場合上司からの指示を待っ
  ている。
(2)多くの部下は気が向いた時しか報告しない。
(3)多くの部下は求められなければ報告しない。
(4)梨のつぶてでも、下からの意見具申は頻繁にあ
  る。
(5)意見具申は積極的に行われ、前向きに取り上げら
  れている。
───────────────────────
(0)トップや上司とけんかをしてやめた社員がいる。
(1)部下への評価は結果を伝えるだけだがあまり不満
  は出ていない。
(2)仕事の仕方は、実績さえ上ればどうでもいいとい
 う風潮がある。
(3)人事評価の結果を気にしない社員が多い。
(4)自分の信念や仕事の仕方にこだわる人間が多い。
(5)会議では異質な人間の情報や少数意見が大事にさ
  れる。
────────────────────── 
(0)仕事さえやっていれば、上司は関係ないという社
  員が多い。
(1)自ら汗をかく人 だけでなく、ゴマスリ人間の方も
 結構出世している。
(2)会社のルールをあまり気にしない社員が多い。
(3)毎日大過なく過ごせればいいという感じの社員が
  目立つ。
(4)人事考課にクレームをつける社員が多い。(
(5)トップや上司との間でメールのやりとりが習慣化
  している。
───────────────────────
(0)上層部間で足の引っ張り合いが見られる。
(1)管理職は部下を操って働かせようとしている。
(2)自分以外の仕事には無関心な人間が多い。
(3)組織の中には対立も葛藤もなく、平穏である。
(4)組織は上司を信奉する部下で固められている。
(5)人事考課は減点主義よりも加点主義で行われてい
  る。
───────────────────────
(0)トップべったりの経営幹部がいる。
(1)会議は形式的でマンネリ化している場合が多い。
(2)専門的力を持った人があまり日の目を浴びていな
  いようだ。
(3)派遣社員の数が増えている。
(4)仕事の上で上司と部下の対立が目立つ。
(5)顧客第一主義が貫かれている。
─────────────────────── 
(0)上層部は、トップや親会社の代弁者である。
(1)内部の事情が優先され、顧客への対応が遅れ勝ち
  である。
(2)会議への欠席が目立つ。
(3)会議では発言しない人の方が多い。
(4)会議では上司が部下からよくやり込められてい
  る。
(5)専門職が優遇されている。
────────────         

診断結果の集計
10のブロックには、それぞれ6つの質問項目があります。それぞれ順に、
M0,M1,M2,M3,M4,M5型組織の特徴を表しています。現状診断、希望診断別に、各組織モデル別に、○の数を集計して下さい。

現状診断
M0(  )
M1(  )
M2(  )
M3(  )
M4(  )
M5(  )

希望診断
M0(  )
M1(  )
M2(  )
M3(  )
M4(  )
M5(  )
  


組織モデルの基本的特徴

第一レベル
M0型組織:トップの強いリーダーシップ(価値観や好み)によって支配されている組織

第二レベル
M1型組織:組織のタテマエ(ルール)を守り、全体
      の協調を重視する組織
M2型組織:個人の好き嫌いが組織のタテマエに優先
      する組織
M3型組織:個人の価値観に反することからは、巧み
      降りる組織

M1型組織が弱体化するにつれて、M2,M3型組織の特徴が顕在化してきます。

第三レベル
M4型組織:組織の変革をめざす使命感人間が登場

             するが、武器をもたないために挫折す
      る組織
M5型組織:多様な個性を認め、個々の持つ情報やヤ
      ル気で価値ある知力を生み出すことがで
      きる武器(Solution Technology プロ

             グラム)を持つ組織

      
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