QCサークルが
M5型組織の一つのモデルになる

 日本のIT革命が成果を上げるためには、経営主導の問題解決に強い「M5型組織」のネットワークづくりが不可欠です。
 「M1型組織」が障害となって、日本の「e経営改革」は遅々として進まないと言う見方があります。一方で、日本がもっとも得意とする「モノづくりの分野」でこそ、IT革命を生かし、世界を再びリードできる可能性があるという考えもあります。
 日本の企業の世界には、「QC小集団活動」という歴史的実績があります。このQCサークル的な小集団が、IT時代の経営がめざす「M5型組織」の一つのモデルになりそうです。 

      
「QCサークル小集団活動」からの展望
 インターネットの進展によって、経営内外の情報のオープン化と共有化が進み、
〇現場は、メンバーがお互いイーブンでフラットな関係
 な組織になる。
〇経営の方針、目標の実現に向けて、専門的な知力、技
 術をもった人材がチームをつくり、課題の設定、解決
 に取組む。
〇各チームは、専門的な知力、技術を武器として、独立
 したプロフィットセンター的役割をめざす。
〇経営は、プロフィットセンターとしての小集団がネッ
 トワークでつながれた集合体になる。

 このような道筋を想定すると、「QC7つ道具」を武器とする「QCサークル活動」は、「e経営改革」がめざす専門的な知力、技術をもった小集団としての「M5型組織」の集合体化が一つのモデルになるのではないかと考えられます。

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