M5型組織
のための
STプログラム
M5型問題解決技法と命名 

問題提起
(加藤文男会員)

HPで情報の共有化が進む
 ITの進展で、幹部職が情報をたくさん持っていることで、部下を管理する時代は終わりだ。松下では、トップマネジメントは、朝会だけでなく、主要な会議などで話をした基本的な考え方や方針となることは、正しくホームページでも発信している。
 サイトを読む、読まないは個人の自由であるが、読まなければならない情報がどんどん発信されるようになってきている。

情報の共有化で、
いかに高い価値を生み出すか!
 これからもITはどんどん発展するでしょう。しかし、ホームページを開設し、大量のパソコンを導入してネットワークで接続し、全社員に電子メールのアドレスを与え、社内外の データベースを構築するといっただけでは不十分です。
 組識の一人一人に情報が正しく、速く、平等に伝わるようになれば、部長や課長だけでなく、一般社員も同じ情報を基に業務を処理し、決定の過程に参画できるようになります。
 しかし、情報を対等に共有化できるとしても、「どうしたら従来のピラミッド型の組織以上に、レベルの高い価値を生み出す組織になりうるか」という課題があります。やはり、高い価値を生み出すための「道具」のようなものが必要なのではないでしょうか。


問題解決力ある
「M5型組織」をつくる
簡便なSTプログラムを体系化!

 ベルヒュード研究会は、問題解決力のある「M5型組織」をつくるために、次のような「二つの課題」への取組みを重視しています。
 
一つは
 「経営トップの方針や目標」を共有化し、現場が日常的な日本語による「話して考える」、「聞いて考える」、「書いて考える」という日常的なコミュニケーションを積み上げ、「戦略的課題」の全体を設定する課題です。

二つは
 部門が設定した「戦略的課題」について、現場の一人一人から具体的なアイデアを集め、スピーディで確実な実行体制をつくる課題です。
 
 研究会は、特に、この「二つの課題」を重視し、「KJ法によるW型累積問
題解決技法」をベースに、簡便な「ST(Solution Technology)プログラム」を体系化し、「M5型問題解決技法」と命名しました。


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