世界市場で
再びリーダの地位の奪還を!

 今日アメリカ経済は、「従来型大企業の再生」とその再生を基盤とした「ベンチャー企業の創出」によって、再び世界市場を大きく支配している。
 アメリカ産業界の復活は、大企業を心とした「ベスト・プラクティス運動(成功した他社から学ぶ)」によってもたらされたと言える。
 それは、従来型大企業の「情報の発信と共有化」というITインフラをベースにした「e経営改革」と一体化した「6シグマ経営」への取り組みがスタートであった。

トップダウンとボトムアップ
2つのイノベーションの同時達成を!

 欧米企業は、「トップダウン」による速やかな革新的イノベーションによって、アジア企業等と水平的ネットワー クを構築して競争力を保っている。
 日本企業は、高級品・高付加価値品の海外事業展開では競争力を維持している。しかし、今後世界市場でリーダの地位を再び取り戻すためには、次の「2つのイノベーション」の同時達成が必要である。
①「トップダウン」による速やかな革新的イノベーション
②新興国市場に根ざした、新しい「ボトムアップ」による
 漸進的で革新的イノベーション

 そのためには、世界人材の活用が必要である。こうした人材を吸引し、強いモチベーションを与える「
企業文化の創出」が緊要とされる。  (手島茂樹 二本松学舎大)

「M5型組織づくり」による組織風土改革から!
 ジャック・ウエルチは、GE社の「6シグマ経営」にあって、中小企業に一般的な「小規模でフラットな組織づくり:People Out」によって、「GE社の組織改革、企業文化の創出」を実現しました。それは、ベルヒュード研究会の「M5型組織づくり」に通じるものでした。

「M5型組織」の定義
 ①小規模でフラットな組織。
 ②多様な人材が共存する組織
 ③人材がネットワーク化され、情報の発信、共有化が
   進んでいる組織。
 ④組織の価値観が全体に共有されている組織
 ⑤課題の設定、解決手法の教育が重視される組織
 ⑥適材適所の配置、評価、報償、抜擢が行われる組織

    back