アルメニア共和国

どこにある?

突然、アルメニアと言われてもどこにあるか、すぐに答えられる人は少ない。アルメニアは、カスピ海と黒海に挟まれた内陸にあり、西側にトルコ共和国、東にアゼルバイジャン、北にグルジア(ジョージア)、南にイランと国境に挟まれている。トルコとの間には、ジェノザイド被害の歴史があり、隣国であるが関係はよくない。黒海を通しての海外貿易はジョージアを介して行っていいる。




どんな国?

アルメニア共和国は、旧ソ連邦にあったが、旧ソ連が崩壊してCIS(独立国家共同体)のひとつとなった。最近ウクライナ問題で時折、話題になることがある。キリスト教を信仰している人は、その昔ノアの箱舟が漂着したところということで知っているかもしれない。エジプトの歴史書にもアルメニアという記録があると言われ、5000年の歴史のある国である。

 アルメニアは、『旧約聖書』にでてくるノアの箱舟が大洪水の後、流れ着いたとされる伝説のある富士山によく似た美しいアララト山(5137m)が有名である。世界で初めて公式にキリスト教を受容した国でもある。

 アララト山は、日本人が富士山に持つような親しみと存在感をアルメニア人は持つと言われるが、このアララト山はアルメニアではなくトルコ領にあり、遠くから眺める存在である。
下記の写真参照

首都エレバンから見えるアララト山(トルコ領にある)
左 小アララト山(3896m)
右 大アララト山(5137m)


ぶどう畑の向こうにトルコとの国境がある。
出典:アルメニア国紹介パンフレットから

 国土面積は、29800平方キロメートルで九州より小さく、四国より大きい。人口は、約334万人で、四国の414万人よりも少ない。緯度的には、日本の仙台と青森の間に位置する。夏は非常に暑く、40℃くらいになるが、乾燥しておりしのぎやすい。冬は2~3メートルの積雪がある。




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