アラブの習慣と文化

忘れてはならない偶像崇拝の禁止
  イスラム教は、偶像崇拝は禁止です。崇拝の対象になりそうな彫刻などは没収の対象になります。日本人にとって可愛らしいと思って手土産にした「こけし」もその対象になります。例え、日本人向けの土産としてもやめるべきです。

文化遺産も単なる偶像
 2001年に発生したタリバンによるアフガニスタンのバーミヤン遺跡の大仏の破壊は、他人事ではないのです。貴重な古い遺跡であってもイスラム教徒にとっては、単なる偶像にしか評価されません。最近では、テレビの映像や映画は問題にされないようですが、1970年代末までは、テレビに映る人物さえ、偶像ではないかと問題にされていました。
  欧米諸国では、応接室などにガラスのケース入りの美しい博多人形や日本古来の日本人形が飾られているのを見かけます。破損しやすいガラスのケースなども苦労して記念に持参したのかもしれません。しかし、イスラムの世界への持ち込みは避けなければなりません。文化や宗教には、日本人の感覚では理解できない難しさが存在します。イスラム教以外の宗教書も持ち込むことはできません。考古学上いかに貴重な文化遺産でも、価値として認められないのです。  

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