日本版6シグマ 体系 現状把握 ラウンド |
はじめに 「TQC」から「6シグマ」へ |
現状把握ラウンド 「顧客の声:VOC、内部不良要因:CTQ」 整理・整頓、一覧の作成 |
製造業では、機械化や自動化が進み、現場作業者の不慣れやミスのために発生する品質問題の割合は小さくなっている。 |
目に見える 一般に発生した不良品の損失や後始末にかかる目に見える形で放出されるコストは氷山の一角に過ぎない。 「COPQ」の算定例 |
「VOC(顧客の声)」は、クレームの再発を防止し、顧客満足度を上げ、売上を拡大し、利益を大きくするために、また新製品や新サービスを開発する上で、重要な情報である。 |
A社の品質保証部には、長年にわたって顧客から営業部や顧客窓口に寄せられた「VOC」が整理、蓄積されている。 昨年一年間のクレーム情報の全体を整理、集計し、件数の多い順に並べた「集計表」や「パレート図」(問題となっているクレーム等を現象や原因別に分類し、件数や損失金額等の多い順にならべ、その大きさを棒グラフであらわし、累積曲線で結んだ図)なども作成されている。 A社の例では、昨年のクレーム発生件数は全体で648件と大量かつ多岐にわたっている。しかし、パレート図化すれば、クレームの発生状況が良く見えてくる。 最初の集計表では、「洗顔用石鹸F、受注業務、化粧品U、洗剤B」に関するクレームが多く、全体の半分近くを占めていることがわかった。だが、これだけでは、クレーム解消のために打つべき手が見えてこない。 この「層別」は、これまでのTQC活動で、極めて一般的に行われてきたクレーム発生に関する現状把握法である。 ※ |