日本版6シグマ
体系

実行計画作成
進捗管理
ラウンド


 はじめに
 全社的な
「SSP」への
取り組み体制をつくる

「SSP」別
実行マスタプランの作成

 「日本版6シグマ」は、経営が設定した「経営方針、目標」の実現に向けて、各部門がそれぞれ「6シグマ戦略課題:SSP」を設定し、「実行マスター」に仕上げ、その解決および進捗管理に取組む。一連の手順は、次の通りである。

①「経営方針、目標」の明確化
②「VOC」と「CTQ」のデータ化
③「VOC」と「CTQ」への対応策「具
  体策」のラベル化
④「具体策」をもとに、KJ法による「基
 本的課題」のコンセプト化

⑤「基本的課題」のインデックス図解化に
 よる「SSP:6シグマ戦略課題」の設定
⑥「SSP」別「責任者、担当」の決定
⑦「具体策」の見直し、削除、追加
⑧各「具体策」をいつ手がけ、いつまでに
 終えるかを明確にした「実行マスタープ
 ラン」の作成、進捗管理


 「実行マスタープラン」は、急がば回れで、重要な事からではなく、手がけやすい事から無理なく取り組む計画にする。但し、実行の流れがホップ、ステップ、ジャンプと段階的、論理的でなければならない。



GE社
6シグマ教育の徹底

 ジャック・ウェルチは、GE社の「6シグマ」への取り組みについて、組織の一体化体制をつくるために、トップとしての労働時間の7割を社員に直接的に語りかけることに費やしたという話が語り草になっている。
 
 クロトンビルにあるGEのリーダーシップ開発研究所で、経営方針や自らの価値観を熱く語り、社員と事業の戦略や戦術について検討や討論を行った。
 またこの研究所には、財務や人事、IT等の特殊な専門家を育成するコース、キャリア開発コースに加えて、6シグマ実践支援コースがある。
 
 ジャック・ウエルチは、当研究所をGE社の知的活動の原点として位置づけ、経営の価値観を社員に伝え、共有化させるためのトレーニング、教育の場であるとし、その精神は今日に受け継がれている。

 アメリカの他の企業でも、「6シグマ」の教育やトレーニングが一般化している。
 アメリカの友人の話によれば、アメリカの6シグマ教育は、アメリカ人でもいい加減にして欲しいと思うぐらい、「何に、どのように取り組まなければならないか」まで、がんじがらめの有無を言わせないプログラムになっていると言われている。


日本版6シグマ 
BSTプログラムのまとめ

 「日本版6シグマ」は、「BSTプログラム」を武器として問題解決に取り組む。経営の「No.1,2戦略」や「経営方針、目標」を受けて、各現場が「SSP」をどれだけシャープに設定できるかが、「6シグマ」の成功を左右する。
 アメリカの「6シグマ」の「DMAIC」に相当する「ベルヒュード型累積問題解決フロー」に沿って、「Semi-Exact」な情報処理技術としての「KJ法」を使って、「具体策」をもとに「6シグマ戦略課題:SSP」を設定する。

 コンピューターは正確な情報処理のチャンピオンである。正確で信頼できる情報をインプットすれば、信頼性の高い結果がアウトプットされる。
 しかし、今日の世の中の変化の激しさや多様性を考えた時、我々が手にできる情報が、将来を展望し、経営課題を解決できる情報として持っている信頼性の点では、きわめて曖昧なものになって」いる。

 「日本版6シグマ」では、この情報の曖昧さを補い、80点位のアウトプットは出せる、つまり「Semi-Exact Science」的な情報処理技術としての「KJ法」の活用が有効であるとしている。

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