BSTプログラム 体系化の背景 |
私は大阪に本社のある化学系企業に就職し、人事教育部門への配属を契機に、京都に拠点のあったビジネス研究所主催の経営研究会に参加し、大学で専攻した教育学、心理学に加えて、財務、流通、統計、創造工学の実践的理論を学びました。 |
こうした中で、1998年ジャック・ウエルチの「GE版6シグマ」との出会いがありました。「6シグマ」は経営トップの強いリーダーシップのもと展開する全社レベルの重点施策に組織で取り組む問題解決活動です。 |
「6シグマ」は世界中の企業で採用されるようになってきたが、これを理解しないでいる贅沢は許されない。ましてや実践しないなんてとんでもない。こんなにいいものなのにどうしてみんなが不安がったり、混乱したりするのか。 |
ベルヒュード研究会は、「日本版6シグマ」の指導、支援にあっては、次の3つの心得を重視しています。 |
「日本版6シグマ」では、経営課題・目標を確実に、スピーディに、低コストで解決し、実現することはもちろんです。同時に核となるリーダーを平行して育成します。 問題解決の場面では、リーダーは問題を内からだけでなく外から客観視することで、今まで気が付かなかったことに目を開き、新しい課題と解決法を見出し、組織の一人ひとりに行動を起こさせ、成果を出させる能力が問われます。 しかし現実には、日本企業の日本人社員の「日本語力」の低さからくる「実行力の弱さ」が気になります。「日本版6シグマ」が求めるリーダーシップにあっては、問題解決の場面で「自分の考えを明瞭に、はっきり表現する力」という、本来「句読点をつけて話す、書く」という意味である「Articulacy」という概念を重視している理由が、ここにあるわけです。 |