全盲の人に
パソコンを教わるなん

渋谷です。
友人に誘われパソコンボランティア養成講習会を受けてきました。横浜市在住の障害者のパソコン学習を支援するパソコンボランティアを養成するための講座です。特にボランティアを目指しているわけでもなく、友人に誘われるままに気楽な気持ちで参加したのですが二日間の講習を終え激しいショックに打ちのめされています。障害者に教えるためには、障害者の事情が理解できる人が教えるという思想で、講師は全員障害者です。
しかし並大抵の障害者ではないのです。一日目の講師はふたりとも車椅子です。午前中の講師はリーダーですが上半身のみはOKで両手が使えるだけまだよいほうです。午後の講師は、両手の指を開けないので手の甲でパソコンを操作します。二日目の午前中の講師は全盲です。そして午後の女性講師は車椅子ですし、動くのは左手の手首のわずかな動きだけです。
しかし彼らはパソコンの恩恵を受けつつパソコンを駆使しホームページのデザインや夜勤でコールセンターの機能までこなしてしまうのです。技能だけではありません。皆人柄が素晴らしく、ジョークでわれわれを引き込みつつ教育してくれるのです。
どういう種類のとは説明し難いのですが、激しいショックを受けました。全盲の人がどうしてパソコンを使え、どうしてホームページのデザインが出来るのでしょう。想像も出来ないことでした。4歳から車椅子生活だという女性講師はどうしてあのような人格を形成できたのでしょう。
こんな個人的な体験を皆さんにそのまま披露するのもいかがかと思いましたが、時間が経過すると又何もかも忘れて体験が風化するだけだと思い書いてしまいました。全盲の人にパソコンを教わるなんて。

森川です。
渋谷さま、すばらしい経験を披露して戴き、ありがとうございました。あちこち痛くてもテニスができる歓びを感じます。 何かもっと書きたいのですが・・・言葉はいらないでしょう。  

箱崎です。
渋谷さん、素晴らしい体験をなさいましたね。パソコンが障害者でも使えるほどに成熟していることも驚きです。でも,その裏には身障者の方々の血のにじむようなご苦労があったことでしょうね。全盲の方がホームページを作る姿はちょっと想像できません。私も,自由の身に飽きてくる来年あたりからパソコンボランティアをやろうかと思っていますが障害者の手助けは出来そうにない。

樋村です。
私のパソコンの弟子の一人に紗代さんというかわいい女性がいます。彼女は19歳の年に小児マヒにかかってしまい、今年五十を迎えました。非常に珍しい罹病者です。
私との出会いは、妻が紗代さんのお宅に介助ヘルパーで行っていたのが機会でした。ほとんど寝たきりで、何かをするのにハァーハァーと荒い息をするのが聞こえました。足は左のみ自分の意思で動かせ、右足は足首だけ、手も左だけ、ひじから下が動くだけの状態でした。しかし、何かをやろうと体のトレーニングやいろいろなものに興味を持ち思考錯誤しているときでした。花が大好きと聞き、山のお花畑のことや私の山や海の冒険談などを話に行きました。そこでたまたま、パソコンの話になり、インターネットの便利なことを紹介しやって見せたところ、非常に興味をもたれました。弟子入り二号です。一号は、別に踊りのお師匠さんがいます(私より七つも年上ですから、ご安心を)。 
富士通のノートパソコンを買って準備をしました。はじめは 手が不自由なのでIBMの音声入力なんぞを試しましたが、セッティングに必要な文章の読みの段階で言葉の強さが足りずまた長い言葉が疲れてだめでした。棒を握ってキーをたたく方法で なんとか打てることができました。メールや インターネットで世界が広がったようで明るくなりました。また自分の病気についても、積極的に情報を集め、病気と闘う姿勢が強くなりました。
五年ほど前に、家族と介護者の関係でつくし野から都心に引っ越し、それからはメールのやり取りだけですが、つい先日彼女からつれづれなるままに書きためた俳句が生きるうえでの活力になると、病と闘いながら出版しましたと本が送られてきました。
「いたかろうな サボテンのふち かたばみも 笑顔にエプロンがにあうヘルパーさん」
こんな表現もありました。きっとこのヘルパーさんはうちのかみさんのことかも・・・。パソコンを通じて、私も障害を持った人とのつながりを体験しています。さらに仕事でも 聴覚に障害のある人々が関係しています関係上、目でコミニユケーションの取れるパソコンと携帯電話の機能に驚くばかりです。以前はFAXだけでしたのに・・・今年私は富士山のふもとで、アサギマダラにマーキングをする機会がありました。蝶に彼女の夢を乗せて「SAYO -1 -2 ・・・」と記しました。彼女の夢を乗せ遠くまで旅ができればと・・・
今年は残念ながら反応はありませんでした。毎年続けようと思っています。箱崎さんあなたの蝶に関する情熱が私に影響を及ぼし、さらに少しボランティアに励ましに 役立っています。感謝。

箱崎です。
樋村さん、SAYOマークにはそんな深い思いがこもっていたのですね。来年もひそかにやりましょう。どこかで思いがとどくと良いですね。

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