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10月8日 イトウの話 (霧が丘テニスクラブメンバーのメールの交換から)

霧が丘テニスクラブの友人、中村晃忠さんのメールが発信源になって、皆さんから幻の魚「イトウ」について、興味深い話がきけましたので、ご紹介します。(井上 仁


 中村です。

 以前、オムニ村で「イトウ ー 北の川に大魚を追う」という山と渓谷社刊の写真集をご覧にいれましたが、覚えていますか。この本は、私の山仲間である二人の後輩がモデルと撮影というもので、この写真にそそのかされて道北旅行へでかけたわけでした。さて、その写真家である阿部幹雄君が、同様の題名で写真展を開催します。もし、お近くへお出かけの際は、寄ってみて下さい。
 
 「イトウ 北の川に大魚を追う」阿部幹雄写真展
   新宿Nikon Salon京王プラザホテル内 10月5日ー11日 午前10時から午後7時まで

 山と渓谷社刊「イトウ」のカメラマン、阿部幹雄から以下のようなメールが入りましたので、転送します。うらやましい限りですね。そのうち、サハリンへ行こう。 


 阿部幹雄です。

  「ぼくはちょっとサハリンへイトウ釣りの取材に出かけておりましたので回答が遅くなってしまいました。サハリンではガイド,通訳,コック,船頭付きの優雅なイトウ釣りを堪能してきました。残念ながら高木名人は同行しておりません。
 イトウの漁影は驚嘆するほど濃くて1時間に12匹を釣るという有様。高木名人の90aイトウの写真をロシア人ガイドに見せたら,「なにこれ。小さい小さい。アハハ」と一笑に付されました。サハリンでは大きいと言えば150センチ,40kg,50kgのイトウのことを言い,「ボートより大きいイトウを釣ったことがある」そうで,重すぎてとても船にあげられなかったとのこと。さすがロシアのスケールは違いました。

 このガイド氏は元外科医。心臓や肝臓を切るより竿を持つ方が面白いとガイドになったそうで高木名人の顔が脳裏に浮かんだぼくは思わず笑ってしまい,ガイド氏とウオッカのグラスをぐいぐいぐいと飲み干してしまいました。(9月18日)  


横沢隆夫です。

  魚のSIZEは、本当に違います。ユジノサハリンスクから、車で2時間ぐらいの所に現地読み”テュナイチャー”と言う湖が有ります。日本の釣り人を連れて行きたいと言う札幌の人がおり、FISHING,HUNTING,の為の下調べに出向きました。
 現地のHUNTER達が7ー8名程、ウオッカでベロベロになりながら鉄砲打ちしておりました。10月初旬、鳥は、素人の私でも簡単に落とせそうなぐらい豊富でした。が、彼等には一羽も落とせません、が、不思議な事にバーべキューの網には、肉がふんだんに有り、首を傾げていると”食え、食え”と・・・・・当時、町の肉屋さんではとても手に入りそうも無い上等の牛肉、鳥肉、でした。酒も豊富で有り、全くこの国の構造が理解出来ませんでした。
 暫くしてから、我々が日本人と知り、まずは鳥を撃てと、それから、我々の為に魚を採りに行こうと言い出しました。竿は何処か?と聞くと、全員で大笑い、友人と2人首をかしげながらボートに乗り、湖に出ました。大笑いの理由が解りました。30〜90cm クラスの鱒がウヨウヨ”浮いて”いたのです。全く警戒心も無く、オールで鼻面をヒッパタク、これがサハリン流の鱒釣りでした!


中村晃忠です。

  このところお騒がせしている「イトウ」の話ですが、NHKの番組案内雑誌ステラの9.25〜10.1号に10月のカルチャ−番組のページで、今月の注目ポイントの朱書きマーク入りで北海道の原野に住む日本最大の淡水魚の姿として生きもの地球紀行「北海道の原野 清流の王者イトウ」(仮)の紹介記事が写真入りで載っています。
 10月4日(月)午後8時から8時45分までNHK総合で放映されるそうです。時間があったら、ご覧になって下さい。


中村晃忠です。
  永富さん、カムバックおめでとうございました。成田でバッタリ渋谷さんに遭遇した時に伺いました。今回はワシントンに2日居ただけのとんぼ返り、おまけに下痢をして、会議場のホテルから一歩も出ず、帰りの便は乗り継ぎ時に駆け足の有様で、おみやげを買う暇もありませんでした。
 ついでに、
イトウ釣り名人、高木からのメッセージを転送します。仕事の息抜きにこんな風景を想像するのも、井上さん流に云えば、組織のためでしょう。では。


高木知敬です。

  10月4日夜のNHK「生きもの地球紀行・イトウ」はイトウ釣り師の眼から見ても見事な映像で、番組を作ったスタッフに敬意を払いたいと思います。
 イトウがイトヨを襲うシーン(釣り用語でボイルという)、イトウの稚魚と30cmほどの未成魚の姿、産卵に集まったウグイを襲うイトウ(この撮影が一番すごい。私もたった一度しか見たことがないほとんど知られていない生態)。
 雪代の増水に乗って源流に遡上するイトウ、そしてオス同志の戦いと産卵シーン。この番組の撮影のためにいったいどれくらいの時間と労力と資金を費やしたか想像にあまりあります。

 あのイトウの棲む川はいったいどこでしょう。おそらく制作者の良心からたくみにカモフラージュされていて、川を特定できなくされています。釧路湿原が現れたとおもえば、おそらく道南の河川とおもわれる堰堤が出たり、宗谷をおもわせるハクチョウの飛翔があったりします。
 産卵が行われる源流地域は私も見たことがあるような気もしますが、断定はできません。謎解きのようなおもしろさがあって、私は番組を三度みましたが、やっぱり分かりません。私が分からないのだから、たいていの視聴者は皆目見当がつかないはずです。それだけ上手に作られているのです。イトウを守るためにはあのようにするしかありません。さいごの制作スタッフの中に釣りびとの知人の名前をみつけてほっとしました。こんど会ったら褒めてやります。

 日本最大の淡水魚を絶滅させない。そのために釣りをしながら(キャッチ・アンド・リリース)データを蓄積して生態を解明する。矛盾するような私の行動ですが、まだまだ続ける価値があるようです。


井上利明です。
 
 昨日の放送を見ました。北海道にはすごい魚が棲んでいるものですね。また、周りの自然もきれいに映っていました。その魚を釣り歩いている人がいて、その本人を酒の肴にして飲める我々は幸せものなのかもしれません。
 二人にサインしてもらう積りで、まだ写真集を買っていませんが、益々、写真展と写真集が楽しみになってきました。


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