フィンランド旅行記
森と湖と白夜、音楽
そして親切
第5回

ロバニエミ(Rovaniemi)
その1

ロバニエミはラップランド地方の中心的な町で、北極線の8km南にある。サンタクロース村へはバスで15分ほどだが、そこは北極線の真上である。立ち寄った他の町と違って、ロバニエミには古い建物はなく中心街は駅から歩いて20分ほども離れていた。第二次大戦で破壊され、戦後に都市計画されたそうで、真直ぐな広いメインストリート(全長は歩いて15分もかからない)を中心に碁盤目状に作られている。メインストリートを下ってゆくと流れの速い広い川(写真)に行き当たる。そこに宿泊したホテルがあった。あいにく夏至祭と週末の連休のために博物館もなにも休み、町はカフェだけが賑わって、地元の人達が昼間からビールやウォッカを飲んでできあがっていた。一休みしてサンタ村へ行くことにした。

バス停はホテルのすぐそばで、数人がバスを待っていた。その中に一人の日本人女性がいて話しかけてきた。名は涼子さん、雰囲気や容貌がちょっとオノ・ヨーコに似ている(本人はそう云われるのが嫌だという)。
キャリアウーマンだったが定年退職し、今はブルガリアに家を借りて、日本と半々で暮らしている。ヨーロッパのどこへも2時間くらいで行けるし、安く暮らせるのでブルガリアを選んだそうだ。外国語漬けの一人暮らしの反動だろう、とにかくよくしゃべる人だった。
今日はサンタ村へゆき、明日は駅を11時に出発する定期バスでスカンジナビア半島の北端のノールカップ(Nordkapp: 北岬)へ行ってMidnight Sunをみて、その後、飛行機でノルウエーのトロムソへ飛び、友人と合流するといっていた。

そういえば、ロバニエミではグループツアーのバスを沢山みかけたが、そのすべてがノールカップを目指しているドイツ、アメリカ、オーストリア等からの団体である。

 サンタクロースはやはり赤い服を着て、白いひげを生やし太った大きな人だった。握手する手は大きくすごく厚かった。サンタだから当然だろうが何語でも話せるそうで、初対面の僕らに向かって"ニン・ハオ"とはいわず"コンニチワ"と挨拶した。さすがだ。付近にはトナカイやハスキー犬を飼っている村があり、普段なら体験できるのだが、これもお休み。サンタ村もほぼ"夏休み"状態だった。


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