フィンランド旅行記
森と湖と白夜、音楽
そして親切
第3回

ヘルシンキ(Helsinki)
その2

6月21日(木)
快晴、20℃。
木陰に入ると寒いくらいだが日なたは暑い。北国の透明な日差しがまぶしい。世界遺産に登録されている要塞島「スオメンリンナ」へ船で渡って、半日ぶらぶらしていた。学生らしき日本人2人、ロシア人多数を見かけた。そこら中にシジュウカラガン(写真右下)が歩いていて糞だらけ、夏だというのに一面の菜の花の盛り、ライラックとハマナス、菖蒲が咲きみだれる。古い要塞の石壁と弾薬庫の跡、大砲に子供がまたがって遊んでいる。周囲はまぶしい海。カモメが沢山飛んでいる。客船が出て行く。じりじりと日に焼ける。

6月22日(金)
快晴
今日は夏至。町は静かで歩いているのは観光客のみ。列車の出発時間まで荷物を駅のロッカーに預けて、駅の北側にある小さな湖の周囲を散策した。カモメやミズナギドリが飛び回っている。
シベリウス・アカデミー(日本の芸大)、フィンランディア・ホールが畔にある。湖の周囲の芝地は日光浴の人達でにぎわっている。
自転車でやってきて敷物をひろげ、やおら服を脱ぎはじめる。ちょっとギョッとしますよ。ビキニ姿でねころび、持ってきたワインやシャンパンやビールやなにやかやを飲みながら、ひがなしゃべっている。
陽がかげるとまた服を着て自転車に乗って帰る。空になった缶や瓶、ペットボトルはそこらへポイッと捨てている。ジプシーかなと思うような人達が自転車にポリ袋を下げて集めて回っている。多少の稼ぎになるのだろう。

そういえば、ヘルシンキの市場や繁華街では乞食をよくみかけた(ヘルシンキ以外では見なかった)。その大方はよろよろと寄ってきて紙コップを差し出すスタイルである。ベルリンの乞食はルンペン帽を前に置いて哲学者のようにただ座っていた。ロンドンの地下鉄では若い女がやおら立ちふさがって目の前に手をつき出したものだ。


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