燃えるコストダウン活動
その4

日本版6シグマとGE流6シグマの違い
  「日本版6シグマ」は企業におけるあらゆる経営活動の品質向上を目的に組織風土改革のための「組織モデル論」と業務プロセス改革のための「問題解決技法」で構成されたソリューションテクノロジーである。基本概念はGE流「シックス・シグマ」を拠りどころとしているが、特徴的なことを上記2項目と対比して述べる。
@ 問題提起ラウンドから実行計画ラウンド迄7ラウンドを着実に進める「W型
  問題解決フロー」を採用することにより、問題解決の方法論が特定されて
  いる。
A 問題解決の過程で上級幹部職に対し自部門だけでなく経営全体の立場で
  の感覚を身につけさせるような仕組みをおりこんでいるため、社長の強烈な
  リーダーシップだけに依存することなく、上級幹部職が集団で推進する体制
  をとっている。

  次にわれわれが「日本版6シグマ」を推進しているなかで、問題意識をもち最も重点化していることを述べておく。

@ 企画、設計は宝の山
  従来製造現場に過重な負担がかかっていたが、全社的取組みのなかで解
  決を図ることとしている。とくに、顧客の声(VOC)を活動の出発点と設定
  する。
  また、品質向上のためには「ばらつき」を少なくするだけでなく、平均値を上
  げる努力が欠かせないため、企画、設計に焦点をあてる活動となる。
  従来製造現場で問題発生となっていたことがらでも、実は企画、設計の問
  題であったというケースも多く、企画、設計は諸悪の根源であったという事
  例にあたってしまう。
  これを前向きにとらえれば企画、設計は宝の山と言える。

A People Out
  People Outとは業務を革新的に創造する社員や組織を重視するというこ
  とである。そのために業務遂行と密接に関連させ、むしろ不可分のものとし
  て人事評価を厳正に行うことである。
  わが国では、人事評価のやりかたでは、建前としては業務遂行を基準とす
  るも、現実の場面では年功序列制度のなかで先入観、表面的な印象、学
  歴、風評、過去の貢献度などの比重が高かった。
  また、前述の企画、設計部門の生産性は人の資質によることが大なるがゆ
  えに「日本版6シグマ」活動のなかで人事評価の大改革が必須と考えている。
  以上浅学非才をかえりみず私見を述べてきたが、読者諸氏におかれては「品質向上・不良撲滅」を活動の方向性として打ち出し「日本版6シグマ」を有効に活用して、「燃えるコストダウン活動」を展開されることを強くおすすめする次第である。

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