「COPQ(不良発生によるコスト)」は、製品の品質不良に限定して考えると開発設計段階に起因していることが多い。
昔は、品質の70%は設計で決まると言われていた。しかし、製造工程の機械化や自動化の進み、生産ラインでの製造ミスは格段に減少している。現在では、品質の90%いやそれ以上の比率で設計段階で決まってしまうレベルになっている。
誠品の品質問題に重大な影響を及ぼしている「内部要因:CTQ(Critical
To
Quarity」のほとんどが、設計者及びその管理者が十分配慮することで排除することが可能な比率が高くなっている。
設計部門は、調達すべき原材料や製造に関する情報を選択、決定し、提供する重要な機能を持っている。
新製品の開発段階で、設計部門の能力不足や検討不十分、手抜き等のために、完成度の低い製品が製造工程に引き継がれれば、製造工程が混乱し、予定外のコスト増につながる。
さらに不良品が市場に出るようなことがあれば、顧客に後々まで大きな影響を及ぼし、それがメーカーの信頼を損ない、「COPQ」を一層大きくすることにつながる。
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