日本版6シグマセミナー
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質問・回答 (1)

6シグマプロジェクトにおける
エンパワーメントと経営判断について
概要は十分理解できました。
6シグマプロジェクトは経営課題であり、エンパワーメントされた「マスターブラックベルト」が中心となって「プロジェクトチーム」を組み、解決に取り組むが、課題設定ラウンドで設定した「SSP」と具体的な実行課題「S・SSP」および実施計画については、「チャンピオン」に提案し、経営判断を仰ぐという点が新鮮に感じられました。
これまでの組織では曖昧で、よっぽど重要なこと以外は自部門内で判断していたことが多かったと思います。今回明確になってよかったと思いましたが、どのくらいの内容まで、どのような方法で、チャンピオンの了解を得るのかが、自分の中ではまだ整理はできていません。

■6シグマプロジェクトは、重大な経営課題であるという前提で、トップダウンで進められるべきです。「エンパワーメント(権限委譲)されたプロジェクトマネージャー「ブラックベルト」は、プロジェクト目標実現のために解決すべき「6シグマ課題」(SSP)を設定し、一連の「S・SSP」の実行計画を作成しますが、日本版6シグマでは、次の二つの理由で、経営トップ(チャンピオン)の意志決定が必要であるとしています。

(1)「SSP」は理想の追求ではない。
VOC,CTQ、他社の競争力、納期等を踏まえリス
クを持って、経営的に判断されるべき性格のものであるから。
(2)現場のボトムアップに依存することは、経営トップの役割放棄にもつながることであり、スピード、確実性、コスト面からの最適意志決定のチャンスを失う恐れがあるから。


組織風土の改革について
我が社がM1型からM5型組織モデルへ組織風土を変革していくという「People Out」の概念については理解できた。次回は6σ的問題解決方法としての「Work Out」の概要をぜひ理解したい。今回説明のあった「日本型6σ」は、我が社独自のプログラムなのですか?

我が社の組織風土チェックによると、M5型組織を希望しているというメンバーが多かったが、今後仕事をしていくのに対しては、良いことなのか都合悪いことなのか判断に迷いますが、M5型組織が生き残れる時代にしていかなければいけないと思いますので、そういう組織を広めていきたいと思います。

■皆さんへのアンケート結果のみならず、これまでの2つの具体的なプロジェクのコンサルティングで、御社の経営マインドや組織風土等の一端をつかめましたので、これを十分意識したプログラムを準備しています。


製造部門における
「6シグマ的品質管理システムのモデル化」について
セミナーに先駆けて、「A組立製品の品質向上プロジェクト」における6シグマ的取り組みの事例発表があったが、なぜこのテーマを取り上げたのか不明確であり、最後まで全体感が捉えられいない印象で要旨がよく伝わらなかった。

■「工場としての6シグマ的品質管理活動のモデル化」という趣旨で取り上げました。マ スターブラックベルトの役割を担ったYさんが、6回にわたった取り組みのプロセスを丁寧に咀嚼し、トレースすることで、シンプルでわかりやすい「品質保証体制の強化システムモデル」をほぼ作り上げています。今回のセミナーの後半ででも、もう一度事例発表の機会があればと思っています。


6シグマをベースにした
プロジェクト展開について
6シグマの概要を理解するには、もう1回分の講義を受講しないとわからないとのことでしたが、事例発表と本日の講義の内容のGAPが大きくて事例自体が適切だったのかどうか判断ができませんでした。

概要全体の講義が終了する次回に事例発表を持っていったほうがよかったと思います。「A製品開発プロジェクト」では6シグマを適用するとのことですが、5回の講義を聞いてからでないと着手できないという意味でしょうか?
それだと、ソフト部門や営業部門のサブプロジェクトは、来年度の開始になりますが、それでいいのでしょうか?

■次回は、6シグマプロジェクトへの取り組み方について紹介します。具体的には、日本版6シグマツールの全体像が中心になります。このツールへの理解を通して、皆さん自身が6シグマプロジェクトにどう取り組むか、その全体的なアプローチ方法をデザイン できるようにします。


日本版6シグマと
NEC総研の6シグマは同じものか

まだ1回目なので全貌が見えていないが、今までのQC活動に比べて現実的かつ効果的なのではないかと感じる。
1年位前にメールで配布されたNEC総研作成?の資料が手許にありますが、これと今回の講習とで内容は同じですか?(今回の方が日本版としてアレンジされている?)

■日本でもっとも早く6シグマを紹介したのはNEC総研だと思います。6シグマとはどういうものか、日本企業はどのように導入すべきかについても、丁寧な提案をしています。ベルヒュード国際経営研究所は、「M5型組織モデル論」とST「ソリューションテクノロジー」としての「M5型組織的問題解決技法」をベースにした独自の「日本版6シグマ」を体系化ししたものです。

課題設定が難しい
6シグマは、マイナス成長期への経営戦略、失敗しない戦略であることです。正直いって、私自身を含めて、これら両方を意識して、業務をしている方はいないのではないかと感じました。

6シグマは、単なる統計的な目標であると思っていましたが、今回の概論によって、考えを改めました。今まで自分が思っていた「ロジカル的な経営戦略」と一致した考えであると感じました。よって、継続して受講していきたいと思います。

試行例では、課題をW型問題解決フローでブラッシュアップしていく点の説明がありました。しかし、一般的に、これが非常に難しいと思います。

なぜなら、PJでヒアリングして集めた現象(情報)から課題(テーマ)を設定するとき、ほとんどが具体性のない抽象的なテーマになりがちです。そこをどうやって、迅速に、精度よく、丁寧にやれるかが重要です。これをしっかりと舵取りができるリーダーの育成がポイントと思いました。

■日本版6シグマツールとしてのW型解決フローをベースにしたM5型問題解決技法は、
「Semi−Exact Science」としてのアナログ型情報処理技術が中心になっています。じっくり取り組んで戴きます。 


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