6シグマ 社長さんへの手紙 |
先日、社長さんが社員教育のことで相談にお出でになった際、あらためて「5S」の話をさせて戴きました。先ずは、「整理・整頓・清潔・清掃・躾」の最後の職場のルールとしての「躾」です。特に、強調したのは、社員の皆さんのお客さんへの挨拶です。社長さんは「よくわかりました」といい返事をして帰られました。提案した内容はごく常識的な「5S]の基本で、どこの会社でも、費用もかからず、何か「きっかけ」さえあれば、直ぐ実行できることです。 |
途中入社の新人社員 社長さんは本を読むことがお好きなようです。改善に関する本も何冊か読んでおられるようです。しかし、読んだだけでだめです。これはと思ったことは、即実行に移さなければなりません。「5S」は会社経営、特に工場運営上の改善を考える上で重要な手掛かりや課題を与えてくれます。「5S」は、社長と社員が一体となった全員参加の改善活動です。先ずは「5S」、中でも「躾」の「挨拶」から始めてみませんか。社長さんの「新人のA君の挨拶は気持ちがいいね。彼を見習って、気軽に挨拶をかわしあう会社にしよう」、この率直な一言が出発点になります。 |
「6シグマ経営」の基本は、顧客にピッタリ密着して逃がさないようにすることであり、そのために「顧客の声」を重視し、顧客の期待に添う、さらには顧客の期待を超えることだ。ここでは顧客との綿密な接触、意志疎通、調整が求められ、顧客との出会い、挨拶をかわしあう親密な人的な関係づくりがスタートになる。 「6シグマ」は、さらに具体的に言えば、供給する製品やサービスの「QCD」のバラツキを極小にするための問題解決活動である。仕事の中では、常に戸惑いや勘違い、うっかりミス等が繰り返され、これが仕事のバラツキを発生させる。「5S」は、このバラツキの原因となっているい職場環境上の問題を解決する改善活動でもある。即ち、先ず「整理」である。必要なものを明確にし、不要になったなものを捨てる。「整頓」は必要なものを使い易い場所にきちんと置き、仕事のムリ、ムダ、ムラをなくすようにする。「清掃」は職場をきれいにし、あわせて問題点を点検する。「清潔」はきれいな職場を維持することである。そして「躾」は「QCD」の目標実現に向けて、職場のルールをつくり、皆で守っていくことである。 |