日本版
6シグマ
社長さんへの手紙

 ホームページは会社の顔です

  先日社長さんとお会いし、お話を伺った際、「我が社はソフトウエア開発会社として、少数だが優れた社員をかかえ、他社に負けない実績を積んできている」とおっしゃっておられました。私も期待しながら、社長さんの会社のホームページを見させて戴きました。しかし、カラフルで格好よく作成されていましたが、求人の内容のみでした。 


ソフトウエア開発会社にふさわしい
ホームページの作成を!
 最近では、新たな企業と取引を始める場合、相手先がどんな会社か、ホームページで確認することが普通になっています。ところが、社長さんの会社のホームページには、肝心のソフトウエアの開発力を感じることができませんでした。大変残念に思いました。 
 営業担当者は、一般に商品見本やカタログを持って顧客を訪問します。見本を持参できない場合は、ショウルーム等へ案内して商品を見てもらいます。そして、商品の良さをアピールします。
 しかし、ソフトウエアの開発会社にとって、商品の品質や信頼性を売り込む営業は難しいと思います。社長さんの会社にとっての商品見本は、まさに自ら作成したホームページそのものではないでしょうか。

  お客さんはホームページで、先ず社長さんの事業に対する考え方や社員達の生き生きとした働きぶりを見ようとします。社長さんには、事業を始めた際の強い希望や夢があったと思います。それを踏まえて、会社の現状を、特に社員の生き生きとした働きぶりをホームページで伝えたいものです。 
 社長さん、ホームページは会社の顔です。ソフトウエアの会社らしい素晴らしいホームページを作りましょう。そして、「さすが、ソフトウエア開発会社のホームページだ」と言われるようにしたいものです。(209.6.27中小企業診断士 加藤文男)
 


「日本版6シグマ」からの提案
ホームページは、
何のために、何を掲載するか!

 ホームページは、社会、顧客、社員に向けての情報発信の武器として極めて有効である。しかし、多くの企業は、今日の社会で情報を発信し続けることの価値を評価できず、ホームページを開いても、会社案内カタログ程度の発信で終わっているのが現状ではないだろか。

 「6シグマ経営」は、インターネットによる戦略的な情報発信・受信のためのインターネット管理スキルを武器にした経営でもある。インターネットでは、組織の中の上下関係や市場での取引関係に縛られることはない。不特定多数の相手に対して、対等な出会いのもと、様々な情報を瞬時に提供し、共有化しあうことが可能となった。その結果として、世界の市場から最適な商品やサービスを見つけたり、効率的に多くの顧客に売込みをかけたりすることができる、これまでになかった新しい「eビジネス」が誕生することになった。

 こうした視点から、ここではインターネットによる情報の発信と共有化という管理スキルの中で、最も代表的な「ホームページ」について、「何のために発行し、何を掲載するか」を簡潔に整理しておきたいと思う。
 先ず、ホームページは、「企業として、どんな実績や能力・リソースを持っているか」、そして「社員が毎日、どう生き生きと働いているか」をPRすることを目的とした情報公開手段であると定義したい。このことは、企業が信頼できるパートナーや取引先を求めて、「わが社はどんな潜在的な能力やリソースを持っているか」、新規事業や新製品、新サービス」の開発成功物語等を生き生きとPRしていくということである。

 なお、ホームページの運営にあたっては、どんな情報をどんなタイミングで掲載するかを企画し、コンテンツを更新していかなければならない。更新がないということは、タネがつきていると言うことで、経営自体が停滞していると捉えられても致し方ない。この意味で、特に中小企業にあっては、ホームページの責任者は社長であることが好ましいのではないだろうか。


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