6シグマ 社長さんへの手紙 |
ラーメン中心の中華料理店では、やはりラーメンの味で勝負したいものです。ラーメン好きな人は、少しくらい遠い店でも、これはという店には足を運ぶものです。ある店では、昼食時にいつもお客様の長い列ができます。短い貴重なランチタイムに、彼らはなぜ長い列に並ぶのでしょうか。そうした店には、他の店とは違った何かがあるからではないでしょうか。 社長さんは、ラーメンはスープの味が決め手だとよく言われますが、スープづくりを含めて、何がお客様を引き付けるのか、なぜ何度も食べに来てくれるのか、あらためて味で勝負できるラーメンづくりの品質管理の研究を提案したいものです。 |
先ずは、 お客さんは、社長さんの店のラーメンをまずいとは言っていないでしょう。ある程度のおいしさがなければ、食べに来てくれません。気に入らなければ、黙って去って行くだけです。ただ、社長さんの店のラーメンは、ごく一部のお客さんの好みに合うだけか、あるいはそこそこ美味しいだけなのかも知れません。お客さんが、社長さんの店の前に長い行列をつくってくれていないということが、何よりの証拠です。 ラーメン屋さんも、店を維持し、繁盛させるには、常に研究が必要です。麺をゆでる時間管理も大切で、その日の気温や天候状態も考慮する必要があるそうですね。スープの味はもっとも肝心なものですが、材料として使う野菜の新鮮さに影響されるそうですね。素人なりのアドバイスですが、野菜の仕入れにあたっては、地元の農家と契約して新鮮なものを安定的に手に入るようにしなければならないと思います。 |
ジャック・ウエルチは、「1995年にモトローラから6シグマのアイデアを得て、GEの経営に採用した。私は今やこのアイデアの大ファンだ。事業運営の効率改善、生産性の向上、コスト削減に関して、6シグマに優るものはない。設計工程を改善し、安定した品質の製品を市場に送り出し、顧客のロイヤリティを勝ち得ることができる」と語っている。 第一ステップは、ラーメン店経営にとって決定的に重要なポイント、即ち「CTQ:Critical
to
Quarity」の「定義」である。ラーメンのスープづくり、麺のゆで方、接客、5S等の改善工程を設定する。 |