6シグマ 社長さんへの手紙 |
顧客への支払いを遅らせる手段、手形。これを利用しない経営者は、「金の使い方を知らない」とか「事業を知らない」とか良いほうには解釈されないのが従来の日本の悪い習慣である。 |
手形の発行は 社長さんのところは、創業以来手形の発行はしていませんが、手形は受け取ることもできるだけ避けなければなりません。取引関係のある協力会社間にあって、どこかが手形を発行すれば、連鎖反応でその取引先も手形を発行せざるを得なくなります。商売には相手のあることで止むを得ない場合もありますが、資金繰りに苦労しなければならなくなります。手形の発行は、本来断ち切らなければならない制度・習慣だと思います。 先月のように、資金繰りの苦労が続くと、つい手形に頼りたくなるのはよく理解できます。手形が不渡りになると、世間は冷たいものです。あの時、手形を発行していれば、社長さんの会社は倒産したかも知れません。幸い手形を発行していなかったために、少し返済が遅れはしましたが、広く世間に迷惑を掛けずに済みました。手形の発行がなければ、融通手形の誘いもなくなります。それがかえって信用を高める結果にもなりますね。 金融機関のためにも、手形は発行した方が良いともっともらしく言う人もいます。しかし、無理をして金融機関の融資を受けてでも、手形はできるだけ避けたいものです。社長さんのあの時の「無理してでも現金払い」という経営判断とがんばりに敬意を表します。これからもこの気持ちをお忘れにならないで下さい。(2007.6.14 中小企業診断士 加藤文男) |
特に中小企業の場合、協力会社の一員として、「Q(品質)・C(コスト)・D(納期)」の向上という「6シグマ課題」に取り組めば、その成果に見合って利益を享受することができる。ここで「日本版6シグマ」は、一企業の問題ではなく、協力会社全体に共通した問題として、「6シグマ活動」に取り組む協力会社間の「取引条件」の問題を重視している。 |