日本版
6シグマ
社長さんへの手紙

会社のネットワークを作りは
社長の仕事です!

  先日、「会社のネットワークつくりは社長さんの仕事です」と話をしましたら、「どのようにして良いかわからない」と言われているのを耳にしましたので、ご一報いたします。
 ネットワーク作りの方法として、社長さん自らが異業種交流会に参加する方法があります。現在色々なところで交流会が行われております。気をつけて情報を見ていますと、講演会や発表会等があると、その後に交流会や懇親会がセットになっているものです。勿論有料ですが、千円から3千円、高いものでも5千円ほどで参加することができます。 


異業種交流会で!
多くの人との交流のきっかけ作りを!
 昔から「異業種交流会」は色々な分野で開催されていますが、「単なるの飲み会ではないか」とか「役に立たない」「時間の浪費だ」等と言われたこともありました。また、参加者のリストを自社の商品の売り込みに利用するために参加する人もおり、ひんしゅくをかう場合もありました。
  交流会への参加費用が高いか安いかは、参加者本人の意識の問題です。多くの人と会う機会を作るには大変な労力を必要とします。参加者は会合の主催者が集めてくれますから時間がとられません。ただ、決められた会場に、決められた時間に行けばいいだけです。
 料理が良くないとかを問題にしてはいけません。交流会の目的は、いかに多くの人たちと交流のきっかけを作れるかにあります。交流会は、料理は第二にして、多くの人と出会い、情報を交換したり、付き合えを始めるきっかけをつくってくれるチャンスの場だと考えて戴きたいと思います。
 慣れないうちは、誰かが話をするのを横で聞いているだけでも多くの情報を入手できます。新聞や雑誌よりも新鮮で生の情報を得られるのは大変貴重です。
 交流会の参加費用を「人を集めてくれる費用」と考えれば安いものです。新しい取引先の開拓は、営業担当者に任せきりにしないで、社長さん自ら動くことが大切です。この点からも、交流会は絶好の場です。社長さん自ら積極的に参加していただきたいものです。(2007.5.28
 中小企業診断士 加藤文男)


「日本版6シグマ」からの提案
メールメディアでの情報発信で
社会や顧客とのネットワークづくりのさらなる推進を!

 アメリカにおける「6シグマ」は、インターネット時代の到来を背景に活発化した。日本の中小企業も自らの「6シグマ」を発信し、信頼できるパートナーや取引先を広げていくネットワークづくりは、インターネットによって一段と容易になってきている。
 例えば、新規事業や新製品、新サービスの開発に向けて、毎日の社員の仕事ぶりを「サイト」で生き生きと伝えることで、我社はどんな技術や技能リソースを持っているかを幅広く知らしめることができる。このことは、「サイト」が本来的に持っている平等性に拠るものである。つまり、中小企業も大企業に伍して、費用も低廉で、制作にもさほどのインフラを必要としない同じ一つの画面で勝負できる世界だからである。

 この「サイト」の発信をより効果的なものにするためには、取引先を含めたネットワークの一人一人への「ホームページ」や「メルマガサイト」への案内が有効である。どんな交流会でもほぼ、出会った人とのメールアドレスが入った名刺を交換することができる。ホームページに加えて、例えば「6シグマトピックス」の「メルマガサイト」を制作し、都度、その進捗状況を発信すれば、ネットワークを広げるとともにコミュニケーションパイプを太くすることが可能である。

 この意味で、「サイト」のコンテンツが大事である。しかも、タイムリーな更新が必要である。タネがつきると言うことは、経営活動自体の停滞を意味している。また、会社と社会や顧客とのネットワークづくり、即ち「情報の公開と共有化」こそが信頼できるパートナーとの出会いを可能にし、強いては競争力強化につながるという認識が甘いとうことではないだろうか。


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