6シグマ 社長さんへの手紙 |
先日お会いした際に、社長さんは「うちは中小企業だからマーケティングなどは関係ない」とおっしゃっていました。しかし、本当でしょうか。確かにマーケティングという言葉は、大量に製品を生産し、販売する大企業で良く使われています。マーケティングは、売れるものをつくり、お客に買ってもらう仕組みをつくることです。売り上げを伸ばしたい中小企業こそ真剣に取り組むべき課題です。 |
中小企業だからこそ 注文数が少ない場合には、段取りに時間がかかり価格が厳しくなるのは当然です。きっちり見積もり計算をしなおして、適正な価格を提示しなければなりません。説明をきっちりしないで適当に曖昧にして断ったような雰囲気でおしまいにすると「あの会社はやる気がない」と受け取られるのが普通です。 大量生産品は、価格の点で中国にはどうしてもかないません。最近では、ベトナムも強い競争相手になってきています。しかし、電気製品や機械設備等を組み立てる工場では、輸入部品の納期遅れや欠陥で困ったケースがたくさんあります。日本の国内企業に注文した方がトータルコストで割安と判断され、注文が戻ってきている例もあります。小回りが利き、対応が早い国内企業の方がトータルコスト面でも評価できるとしてされているわけです。中小企業は、これらの動きを良く見ておいた方がよいと思います。中小企業が生き残るために、中国やベトナムではできないことをこなすことができる実力が大切です。(2007.5.3 中小企業診断士 加藤文男) |
中小企業の経営革新にあって、「日本版6シグマ」は接近戦、一点集中営業で、顧客ニーズに焦点を合わせた「6シグマ課題」への取り組みを重視している。 |