日本版
6シグマ
社長さんへの手紙

素晴らしい言葉
ありがとうございました!

 先日、社長さんから大変素晴らしい言葉をいただきました。「真剣だと知恵が出る。中途半端だと愚痴が出る。いい加減だと言い訳ばかり。」
 本当に「うーん」とうなってしまいました。実に的を得た言葉と思ったからです。それ以来、私の机の前に掲示させていただいております。そして、毎日が、本当に真剣に取り組んだ結果かどうかを反省します。


これまでものごとに
どれだけ真剣だったか?
 現在小生も、仕事上、いろいろな問題を投げかけられます。そして、回答を作成したり、コメントする立場にあります。相手は大変真剣に色々な問題を投げかけてきます。こちらも真剣に対応しなければなりません。今までもいい加減にしたつもりはないのですが、もっと真剣さがあったらと思うことがしばしばです。

 何事に取り組むにもいい加減では良い結果が得られません。そのためには、体調も万全である必要があります。体調が十分でないと問題の掘り下げ方が不十分になったりします。その結果、知恵を出すことができず、言い訳け的な結論になってしまいます。

 また、検討に時間がとれないと中途半端な結論になってをしまい、「時間がなかったので」と愚痴が先に出てしまいます。これでは、問題を投げかけた方も満足されないことは明白です。

  この言葉をいただいて以来、愚痴が出そうになると本当に中途半端なことはなかったか、言い訳が出そうになると真剣に取り組んだかを反省しています。社長さんとの対応で、愚痴や言い訳が出そうになったら、社長さんにこのコピーをお見せして、もう少し時間をくださいと率直に言えます。

  よくよく考えて見ますと、立場上、どのような質問や問題にもちゃんと応えられるよう努力をしているつもりですが、私の経験や知識の範囲は、ごく僅かなものです。知らないことや難しいことがあっても仕方のないことです。しかし、これからは率直に周辺の方々の応援を得てベストの対応策を考えたいと思います。

 いよいよ来週から、新年度が始まります。私も社長さんのくださったコピーを大切に真剣に心のこもった対応をしてまいりたいと思います。社長さん!ありがとうございました。(2007.3.29 中小企業診断士 加藤文男) 


「日本版6シグマ」からの提案
知恵を生み出す真剣さは
課題解決に対する問題意識の強さから!

 「日本版6シグマ]のOSとして体系化された「BSTプログラム」では、もとになる情報は曖昧で信頼性に乏しいが、そうした情報をもとに、最終的に70点から80点レベルの「Semi−Exact」な結論を導き出そうとするものである。
 それでは、情報の収集や処理を通して、結論を導きだそうとするプロセスで、その信頼性は何によって保証されるであろうか。それは「課題に対する問題意識の強さ」、すなわち「問題に取組む真剣さ」から生まれる「知恵」である。
 ここでいう「知恵」とは、自説にこだわらず、360度の視野から顧客や社員の意見や情報を積極的に受け入れることから生まれる「知恵」である。「6シグマ」では、何としてでも課題を解決し、目標を達成したいという問題意識の強さが大前提である。問題意識が強ければ強いほど、自分の持ち合わせの価値観や枠組を越えて、顧客の声や社員が持つアイデアや知恵に対して謙虚になることができる。
 課題解決のために、あれこれと広範な視野から、顧客の声である「VOC」や内部の問題点である「CTQ」や、その「CTQ」を解決するための手だてとしての「具体策」を真剣に探し求めようとする「エネルギー」(Vι)は、本来的に真摯な問題意識の強さに比例するものであり、「6シグマ」にあってもっとも強く求められる「能力要素」である。


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