日本版
6シグマ
社長さんへの手紙

社長は常に決断を迫られるものです!

 社長さんは、何か問題が発生するとご自分で考えずにすぐに意見を求める癖があります。まず自分でどのようにすれば良いのか考えて下さい。そして、ご自分で結論を出す習慣をつけて下さい。その上で、なぜこの結論になったのかを説明して下さい。そのあとで意見を求めるのが良いと思います。
 社長さんは常に決断を迫られるのです。私も、相談を受ければ対応し、回答を出すつもりですが、何時までも、またいつでも傍にいるわけではありません。ご自分で結論を導くように意識して下さい。


少々リスクがあっても
早く結論を出して先に進める方がいい!
 私が相談を受けた場合、簡単な問題にはすぐに結論を足すことができますが、大きな問題については、前例がある場合、前例がない場合を検討して、いくつかの応えを出してみて、その中から最善のものを選ぶようにしております。
 前例がある場合、前回と背景や条件が同じであれば答えは簡単です。背景や条件がわからない場合は、いろいろ問い合わせたり、調査が必要になります。最近は、問題は同じように見えても、背景や条件が変わってきていますので注意が必要ですね。

 前例がない場合は、その結論で実行した際想定される問題を考慮して結論を出すようにしていますが、結論が先に走り出して、あとで後悔することもあり、反省しています。できるだけ、直接結論を出すのではなく、その結論の導き方が最善かどうかのコメントを出すようにしたいと思います。
 しかし、これでは急ぐ場合には間に合いません。特に、最近は、前例のないことへの対応を迫られることが多くなっています。慎重を期すことが大切です。事業をする場合には、いつも慎重に構えていては、遅れをとってしまうことがあります。ある程度は冒険も必要です。現実には、少々リスクがあっても、早く結論を出して先に進めて、問題が出たら修正したり、解決する方が良い場合が多いと思います。では、ご健闘を祈ります。(2007.3.23
 中小企業診断士 加藤文男) 


「日本版6シグマ」からの提案
実行上必要なリスク対策
「予防対策、緊急時対策」の設定と実行を!

 「日本版6シグマ」のオペレーションソフト「BSTプログラム」では、「リスク対策」の設定と実行を重視している。「6シグマ課題」への一連の解決アプローチ策において、「CP」(クリティカルパス)にあたる「具体策」を絞り込み、実行上必要なリスク対策「予防対策、緊急時対策」を設定します。。

潜在的問題点の列挙
 一連の「具体策」について、次のような背景から実行上上の「潜在的問題点」を列挙する。
@過去に失敗したことがある。
A初めての経験である。
B時間的にタイトである。
A複数部門にまたがっている。
B外部環境の変化に左右される。
 
「CP」の絞り込み
 「具体策」への取り組みにあたって、想定される「リスク」について、
発生する可能性
P:Probability
発生した場合の計画達成に与える重大性S:Seriousness)
の二面から評価し、
「CP」にあたる「具体策」を絞り込む。
 
「リスク対策」の折り込み
 「CP」にあたる「具体策」の実行にあたり、@問題が発生する原因を想定し、その可能性をランク付けする。その上で、A問題の発生を防止するための「予防対策」を実施する。さらに、B「予防対策」を打ったにもかかわらず問題が発生した場合の「緊急時対策」を前もって準備しておく。Dどういう場合に「緊急時対策」を打つか、そのルールとしての「トリーガー情報」も決定しておく。


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