日本版
6シグマ
社長さんへの手紙

新年度は
方針説明会・決起集会・懇親会でスタート!

 社長さん! いよいよ新しい年度が始まりますね。従業員の皆さんも、何か大きな期待をもたれると思います。新年度の方針説明会は、経営者が大きく変わる、又は、変ったことを示す重要なチャンスです。従業員への動機付けにも大変重要です。
 ポイントは、タイミングを失しないことです。間延びしないように年度初めのできるだけ早い機会(できれば10日以内に)実施することです。
 方針説明会終了後、決起集会も開催してみませんか。各グループ代表に決意表明をさせるなどもひとつのアイディアです。決起集会は、組合活動だけではありません。元気を出すために会社もやってみましょう。 


新年度のイベントは
社長と社員のやる気を高揚させる場に!
 決起集会は、今までと異なった趣向を演出しましょう。社員の意気込みを発表してもらう機会にすること。司会は、元気の良い若手社員にします。どの会社にも、一人や二人、この種のことに得意な社員がいるはずです。主旨を明確に示して、若手グループに運営方法を任せるのも、会社に新しい雰囲気をつくり、従業員にやる気を持たせる上で大きなきっかけになるはずです。。

  決起集会の後は、懇親会を持ちましょう。決起集会と懇親会をセットにすると良いでしょう。簡単なおつまみ程度でも良いですし、スーパーなどでお惣菜を買って追加しても面白いです。費用は全て会社負担とします。費用を安く上げるために社内の食堂で開催します。
 そして、乾杯です。乾杯は、元気の良い女性にお願いしてもいいでしょう。乾杯の後は、みんな楽しめるよう工夫します。皆さんから一言ずつスピーチをしてもらいたいですね。幹部社員は、楽しく、打ち解けた雰囲気づくりに配慮しましょう。開催日は、金曜日終了後、又は、土曜日の昼間が良いでしょう。
 

 方針説明会、決起大会、懇親会をセットにして行うイベントには準備が必要です。準備には最低でも1ヶ月程度はほしいものです。特に大事なのは、社長が発表する方針の吟味です。決起大会、懇親会の主役は社員です。日頃目立たない社員も思わぬ力を発揮して、いい雰囲気をつくってくれるものです。ぜひ試してみて下さい。(2006.11.30 中小企業診断士 加藤文男) 


「日本版6シグマ」からの提案
新年度のイベントで、
会社に「率直さ」を植えつける!

 「日本版6シグマ」では、経営トップの社長には「率直さ」を求める。年度の始まりは、社長にとって「率直さ」を発揮する絶好のチャンスである。
 今年の経営方針と目標について、社長は、「今後ますます顧客重視と品質重視の製品・サービスの提供で、他者に負けない会社にしてしていきたい。社長も社員も一緒になって、それぞれにどんな役割を果たすべきか、一緒に考え、実行する年にしたい」と率直に所信表明を行う。
 
 社長の年度方針の実現には、社員一人一人の社長への共鳴と参画とやる気が欠かせない。今年も上手くいかない、いかなかったとすれば、その最たる原因は一部の社員がその気になっているだけというところにある。今年こそは、可能な限り多くの社員を巻き込み、積極的に発言し、率先して参加してもらう雰囲気づくりや仕組み作りに力を入れなければならない。
 
 新年度の社長の「方針説明会」とセットになった「決起集会、懇親会」の開催には、社員にとっても、社長にとっても、会社に「率直さ」を植えつけるイベントとして深い意義がある。
 社員にとっては、社長の経営方針を率直に受け止め、「自分たちの問題だ。一緒にがんばろう」という高揚感を共有しあう場であってほしい。社長にとっては、社員のがんばりに応えるために、今年、果たすべき役割についての責任を真摯に受け止める場でなければならない。


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