6シグマ 社長さんへの手紙 |
先日の新聞社の取材へのご対応に偶然同席させて戴き有難うございました。しかしその際、大変気になったことがありましたので申し上げます。 |
メディアの取材に 新聞社の取材に応じる時は、何をどこまで話すのかを資料も含めて準備しておくべきです。準備をしておかないと無防備になり、質問されるまま、次から次へと話すことになってしまいます。話す内容は質問に応える形で必要且つ最低限度にしたいものです。 特に、今回の新製品について、「偶然見つけた」と謙虚に語っていましたが、余りにも正直過ぎます。仮にそうであっても、そのように正直に話すべきではありません。開発技術者が長年苦労を重ねてきた上での発見・発明です。長い経験と探究心をもって研究してきた成果です。社長としては、簡単にできたように話しておられるましたが、他の会社にはできない大変価値のある製品なのです。偶然にできた話では、今回の新製品の価値を下げてしまいます。 新聞社が社長さんの思い通りに記事にしてくれるとは限りません。時には、全く記事にならなかったり、面白おかしく話が作られてしまうことさえあります。「新聞社から取材が来た」と舞い上がらないで下さい。自慢話は最もいけません。つい調子に乗って、企業秘密的なことまで喋ってしまいうことになりかねないからです。社外への秘密事項を社長さんが無防備に喋ってしまっては困ります。社長さんが一旦発言してしまった内容は、社員が否定したり、修正したりできません。会社の成果を話したくなるのはわかりますが、絶対に心しなければなりません。記者には丁寧に対応しなければなりませんが、企業秘密は取材に答えずとも決して失礼ではありません。むしろ企業秘密だとという毅然とした態度の方が企業の評価は上がるものです。 これから社長さんのところへは、新聞だけでなく、雑誌や、テレビなどマスコミからの取材も多くなると思います。発表に当たり、必要なことをきっちり整理して、冷静に対応することに徹したいものです。(2006.7.30 中小企業診断士 加藤文男) |
「日本版6シグマ」は、今日の情報革命時代の経営として、HPやメールメディアでの発信を重視しています。もし、メディアから取材依頼があれば、絶好のチャンス到来です。 |