6シグマ 社長さんへの手紙 |
金型を使用する業界では相変わらず、手形での支払いがほとんどとお聞きしました。支払う側の経理担当者も、「手形で支払分ければ損」というようなこだわりが残されているのかもしれません。しかし、金利が異常に低くなった現在、手形での支払いでその間の金利を稼ぐ意味がなくなっています。金利の高い時も、金型の見積もりの際、入金までの期間を想定して、その分を金額に上乗せしていました。数十年も前から、この慣習はやめた方がよいと提唱する経営者が表れて、月末締め切り、翌月払いに変更して現金主義に変えたところが多くなています。 この慣習も時間をかけて手形の期間を短縮して改善していけば、なくすることができなると思います。この実態をわかってくれば会社全体で不要な管理コストに神経を使う必要がなくなります。社長さんの会社では、品質や納期の点で他社に負けない金型を製造し、供給しておられる実態があります。今後時間をかけて発注者に働きかけて多型のサイトを短縮し、この手形そのものをなくするような動きをしていただきたいものです。自社だけでなく、この慣習を持つ多くの会社から賛同を得られると思います。 「現金支払」と「手形支払い」に見積金額に差をつけ、二つの見積もりを提示し、いずれかを選択してもらう。最初の段階では、少々抵抗があるかもしれませんが、多くは金額の小さいほうを選択してきます。この手の対策はすでに何度か使ったことがあるかもしれません。 |