日本版
6シグマ
社長さんへの手紙

展示会で企業のイメージアップに万全を!

 社長さんの会社も、先日の横浜の展示会へ出展されていましたね。私も社長さんの会社のブースを訪問させていただきました。社長さんはおられませんでしたが、年配の社員がお客様に一生懸命説明する姿がありました。展示会への出展は、説明パネルやディスプレイなど相当お金をかけて準備をします。説明のために人も出す必要があります。それなりに期待と効果があるはずです。しかし、今年の社長さんの会社のブースの様子は、十分効果があるようには見えずにもったいないように感じました。

 その理由は、年配社員の説明員が社長さんの会社のイメージとは大きく異なっていたからです。逆に年配社員の説明が会社のイメージを悪くしていたのではないかと気になりました。
 社長さんの会社の説明員は、年配の方でプレスのされていない太めのズボンで、上着もボタンをはずしていたためか、その後ろ姿は乱れてみすぼらしいほどヨレヨレに見えました。その上朝髭を剃ってきたとは思われず、髪の毛の手入れもされてなく乱れた風袋でした。それでなくても年配社員では体の動きも遅く、製品の説明も歯切れがよいようにはみえません。いつもの社長さんの会社のイメージとは相当かけ離れたものでした。残念でしたが私は声をかけずに社長さんの会社のブースを静かに離れました。

 展示会は、限られたスペースと時間で企業のイメージを他社の前で最大に披露する貴重な場です。3日間の展示会を少ない人数で運営し、乗り切る必要があります。それだけに展示ブースの展示パネルだけでなく、説明員にも事前に十分準備をさせる必要があります。社長さんの会社の製品は、電気製品の内部に組み込まれる部品で、目立つ展示方法は難しいと思いますが、それだけに他社と比較して工夫が必要です。

 年配の社員の方は、毎年展示会の経験があり、製品説明には自信を持っています。しかし、残念ながら、自分自身の姿や格好の衰えには気が付かついていません。そのため展示会での服装や身だしなみに配慮することを怠っています。若い社員は、プレスのない普段の上着と細めのズボンでも、展示会という緊張感もあり、てきぱきした行動である程度カバーできます。年配社員の場合は、服装も身ぎれいにして、日常よりもてきぱき行動するよう注意する必要があります。

 年配社員は、社長さんより年上で、直接あれこれ特別に注意することは難しいと思いますが、展示会は、会社にとって良い印象を持ってもらう貴重な場です。事前に展示会への説明要員を集めて、社長さんから、全員に方針と注意点を示してください。若い人には、製品に対する十分な説明と年配の方には身だしなみに関する注意を強調しておきたいものです。


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