中里さん
イタリア フィレンツエ便り

1 「サン・レオナルド通り」
   自分だけの秘密にしておきたい
そんな小道

11月3日(火)
リビングの片隅に「素顔のフィレンツエ案内」中嶋治朗・中嶋しのぶ著があった。
その中に「自分だけの秘密にしておきたい、そんな小道」がフィレンツエの人なら誰にでも一つくらいあるのではないだろうか。」
そんな一つが知る人ぞ知る「サン・レオナルド通り」であると書かれてあった。

実は我々がフィレレンツエに到着して最初に散歩した道がサン・レオナルド通り。真夏日のような暑さの中、城壁の坂道を汗をふき拭き歩いた道で、平坦な道に出た所の眺めは、フィレンツエというよりトスカーナの田園のようで、記憶に残る風景でした。

先日は途中で引き返したので、今日はこの本に書かれている象形文字のような模様が、壁一面に書かれている所へ行こうと出掛けました。朝の陽射しを浴びながら黄色の落ち葉をふみしめて坂道を登り、途中で出会う人達に「Buongirno!」と声をかけあって、まるで高尾山に登っているような 「こんにちは!」 の連続だ。
曲がりくねった道をゆっくりゆっくり歩きながらの見る景色は、歩いた人でなければ分からない魅力的な通りで、秘密にしておきたい気持ちが良く分かります。帰路はローマ門に下り、タッソ広場からアルノ川へ出て,途中で冬の風物詩、焼き芋ではなく焼き栗を買った。また、言わせて頂きます。この焼き栗が・・・実に旨い。

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