中里さん
イタリア フィレンツエ便り

32 サン・カッシャーノ
  丘からの眺め
ブドウ畑は一面に黄葉

10月27日(火)
イタリアのアパートは昼間でも陽が入らず暗い。
最近は良い天気が続いているので、日光浴にサン・カッシャーノに出掛けた。
先ずはバス乗り場でキップを購入。
「サン・カシャーノ行きの乗り場は?」・・・・「3番」と言われ、直ぐに3番乗り場に直行。
バスの運転手さんに「サン・カッシャーノへ行きますよね?」
答えは「Non!」
3番のバスは9時30分に出発、今の時刻は9時27分。
目の前のバスの案内所に二人で慌てて飛び込んだ。
そして思わず大声で「Scusi!」と二人でハモってしまい、その声が相当大きかったようで、係の人がビックリして飛んできた。
「3番はカッシーノへ行かないのか?」と聞くと、「10時に3番乗り場から行くよ」。
思わず胸をなでおろしました。

聞いたところによるとサン・カッシャーノは有名な観光地では無いが、丘からの眺めは非常に美しい。おそらく、日本の観光客はいないだろうと言われた。バスからの車窓は木々が黄葉し、ブドウ畑も一面に黄葉!日本の田園風景もきれいだが、トスカーナも・・・・Molto Bella!
30分程で着いたカッシャーノは、静かな街で、お年寄りと子供の姿はあるが、観光客の姿は何処にもなかった。街を歩いていると突然「こんにちは!」と声がかかった、振り向くと日本の方がにこっと笑って「観光ですか?」・・・・。
岡山出身の池田さん。カッシャーノで結婚され、八百屋さんをされているとの事。色んな所で頑張っている日本人がいるなと、つくづく思いました。

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