中里さん
イタリア フィレンツエ便り

25 若きモーツアルトがピアノを演奏した
「La sala Bianca」でのコンサート

10月19日(月)
今日は内部がフィレンツエ式モザイクで覆われたメディチ家礼拝堂へ行こうと張り切っていたが、月曜日は休館。急遽、サン・マルコ美術館に変更。
ドメニカ派の修道僧フラ・アンジェリカのフレスコ画で名高い美術館です。1階にあるギルランダイオの「最後の晩餐」、2階へあがる正面にはアンジェリコの最高傑作「受胎告知」が気品あふれた顔で我々を迎えてくれた。優れたフレスコ画はフィレンツエには沢山あるが、それは、この街でしか見る事が出来ない。

「受胎告知」のフレスコ画を脳裏にインプットしてから美術館を離れ、フィレンツエのシニョラー達がとても大事にしている「サンティシマ・アンヌンツィアータ教会」に向かった。心落ちつく厳かな教会でした。

夜は福井さんからオペラコンサートにご招待を受け出掛けました。会場は元王宮の別邸「Poggio Imperiale」”La sala Bianca”。若き頃のモーツァルトが この”La sala Bianca” でピアノの演奏をしたそうです。今回の催しは ”フィレンツェ・リリカ”。創立50年のオペラ愛好家のグループが主催。昔、声楽家をめざしておられた福井さんも会員。
コンサートはピアノの演奏でソプラノ、メゾソプラノ、テノール、バリトンの歌手でオペラアリアが歌われた。特にテナー、サムエル・シモン・チェッロの美声には圧倒され、思わず・・・Buravo!モーツァルトが演奏した同じ会場に「我々が今いる」という事に喜びを感じました。


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