「QCサークル」の活動に似た小集団活動として「ZD活動(Zero
Defects
Campaign)があります。「ZD活動」は、アメリカの企業で開発され、日本のも紹介されました。
「ZD運動」は、これまでの工場や製造部門の生産ラインに偏りがちであった「QCサークル」の限界を打ち破り、人事部門や経理部門、営業部門など、管理部門や間接部門へも展開しようと意図されたものでした。
「ZD」は、「従業員一人一人の注意と工夫によって仕事の欠陥をゼロにし、高度の信頼性、より低いコスト、納期厳守により顧客の満足を高めるために、従業員を継続的に動機づける活動」と定義づけられました。
従来の手法は、「作業標準」、即ち「正しく仕事をする方法」を与えることに主眼がおかれていましたが、「ZD」は、「正しく仕事をする動機を与える」ことをねらいとして導入展開されました。
一般従業員が与えられた仕事を間違いなく完全に遂行することができるために、管理者層は従業員が正しく仕事をする「方法」を与えると同時に正しく仕事をする「動機」をも与えなければならないとした点に特徴があります。
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