6シグマは会社の文化を変えること

そうか,今仕事をしているやり方が間違っていることとはこういうことなのか。
シグマはギリシャ文字―完全無欠のものから、そのプロセスがどのくらい外れているかその範囲を明らかにする統計学的指標である。
シグマという単位は百万回について欠陥が何回なのかを示す数値である。"完全無欠に近い"。即ち6シグマは百万回毎に3.4回の欠陥があると定義される。

キャタピラー社位の会社は、業務全体では一般的に3シグマのレベル(百万回に66,800回の欠陥)かそれよりも一寸低い状態で稼動している。

99.5%の無欠陥率で、何で我々は自慢できるのだろうか。
.5%の欠陥についていくつかの実生活上の例をチェック:

主要空港全部で一日に2回以上起きる事故
毎日7.5分の不衛生な水を飲むこと
毎月210分停電すること
毎週2,500回の外科手術ミス
30分毎に10,000通のメールが消えてなくなること
毎年100,000回の薬の処方ミス

今日の競争環境の中で"我々が常にしつづけているやり方"は、もはや十分とはいえない。産業界のリーダーとして残って行くには、我々の現在の業務遂行レベルをブレイクスルーして洗練された新基準値を確立しなければならない。

実際の6シグマのプロセスは、新業務遂行レベルを達成するためにいくつかのステップを巻き込んで行く。6シグマは"ブレークスルー戦略"と呼ばれている。

ブレークスルー戦略は、行動を変えて数値化された答えを達成するまで厳しくさらに厳しく疑問に対して答えつづけることなのである。

6シグマは、会社の文化を変えることを意味している。

製品デザインから製造現場・マーケティング・プロダクトサポートに至るまで、我々がやっている仕事のやり方を全体としてまったく違ったやり方で見直すことを意味する。

6シグマはどう違うの。

通常品質管理プログラムは欠陥を探り出して修正することに焦点が絞られる。
しかし6シグマはもっと広い。
欠陥や間違いが二度と起きないようにプロセスを再構築する特定の方法を用意する。

顧客の満足度を増大させながら廃棄物や資源を最小限にする方法によって毎日の業務活動をデザインしモニターしてボトムラインをドラスティックに改善するような会社にするような業務改革のプロセスである。

6シグマはキャタピラー社のために洗練された新基準を成功裏に確立出来るようにさせるものである。


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