研究会のHPをじっくり読んでみました
   − 経営理念、方針、目標、戦略的課題の定義について −


ベルヒュード研究会の活動PRサイトを改善しました。
ご意見をお聞かせ下さい。(井上)

本日、全体をじっくり読ませていただきました。このように内容が増えているとは知りませんでした。
研究会の活動と運営は、歴史的背景も入ってたいへん充実したと思います。
STを全面に出すことは、研究会の方向としてすばらしいと思います。
このSTを我々メンバーがどのようにサポートし、具体的に作り上げてゆくかが課題ですね。
研究会メンバーの心得8箇条は耳の痛いことが大部書かれています。
心して対応すべく、姿勢を正さなければと反省させられます。

プログラム案内では、来年には、これに「事業」という言葉が追加されるものと期待しております。
経営方針と課題が同じ項目の中に同じレベルで書かれていますが、別項目にした方がわかりやすいと思いますがいかがでしょうか。
また、経営トップがわかっているようで入っていないのが経営理念のようです。
経営理念についても、別項目で加えてもよいような気がします。(加藤)

「経営理念、方針、目標、課題」についてのご指摘有り難うございました。
確かに、これまで「経営理念、方針、目標、戦略的課題」といった言葉を何気なく使ってきました。
あらためて、松下電器(株)の経営理念ハンドブックによると、「経営方針」とは、「企業目的、社員の基本となる心構え、精神的態度」を包括した概念であり、その全体像を「経営理念」と定義しているようです。
ちなみに、「経営理念」、「経営方針」の英訳は、いずれも「Basic Business Philosophy」となっています。
ST基本フローの前段は、「経営理念の構築と浸透」、「SWOT分析による経営目標の設定」、「戦略的課題の設定」の3つのステップからなっています。
ちなみに後段は、「経営目標、戦略的課題の共有化」、「基本的行動課題の明確化」、「実行体制づくり」の3つのステップからなっています。
ST基本フローでは、これらの定義に加えて、「経営目標」は「シエア、売上高、利益」等の定量的なものをさし、さらに「戦略的課題」は、経営目標を実現するための基本的な課題、攻め方の全体を意味すると定義することにしたいと思います。
そこで、プログラム案内のサイトを見直し、言葉使いを整理しましたのでご確認下さい。(井上)

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経営理念
経営方針は、区別できないような気もします。
私の理解は、下記のようなものです。

経営理念
会社の存在意義や使命、会社の経営目的などを表現したものと考えています。
社会の理法や自然の摂理にかなった正しい社会感、人間感に根差したもの。基本的には、社会や世界が大きく変動しない限り、経営理念は長期間変らないもの、 また、 変えないものと思います。
企業規模が小さく、活動範囲がその地域に限定される場合は、それなりの経営理念で良いと思いますが、規模が大きくなり、世界を相手にするようになれば、国を越えた、宗教観も超えた経営理念が必要になると考えています。

経営方針
経営理念を踏まえて会社の進むべき方向を示し、会社活動の基本的な考え方を示したもの。
中長期の経営方針、短期の年度ごとの経営方針を策定する場合もあると思います。
会社の規模によっては、事業部経営方針、人事部方針、営業部方針なども出てきます。
全社的なものを経営方針とし、組織ごとの小さなものを運営方針とする場合も考えられます。

目標
経営方針を踏まえて活動したとき、達成すべき具体的な数値がこれです。
全社の目標、事業本部の目標、営業支店ごとの目標、営業部毎の目標、課単位、課、係単位、組単位、個人の目標となってゆきます。
個々の目標の集合が、全社の目標になります。
販売金額、生産金額、輸出金額、生産台数、営業利益、歩留まり、不良率、開発期間、作業完成期間、工事完成時期。この辺の考え方は、会社の規模や経営者の考え方で少しづつニュアンスが異なるかもしれません。                                            (加藤)


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