創造的情報処理法
図解化について

井上です。

 名古屋研究会で、坪井さんから「我が社は、食を通じて社会に貢献するホスピタリティインダストリーを目指す」という企業理念について、「フローチャート図解」を使っての紹介がありました。「図解が複雑すぎる」という感想を申し上げましたところ、早速翌日、検討された図解を送信して戴きました。

坪井(チタカ)です。

  昨日はありがとうございました。アドバイスをもとにチャートを簡単にしてみました。考え方は以下のフローチャートのように考えます。このフローチャートが永遠に循環しつづけ、社会に貢献しつづけることが、チタカの存続と発展と考え、その結果ゲスト、アソシエイト、インベスタ、パートナー皆、チタカに関るかたが幸せにならなければなりません。

井上です。

 早速ご検討されたチャ−ト(このページでは割愛)を見させて戴きました。図解化の目的は、「相手にわかりやすく伝えるため」ということにありますが、実はそれ以上に「図解化を通して、伝える側が何をどういうふうに考え、特に何を強調したいのかをより明確にする」というねらいの方が大きいと思います。
 
 図解化は主体的な意志表現の手段であり、従って、ドグマティックではなくロジカルでビュ−ティフルで理路整然としたものでなければなりません。「チタカの経営目標」を一言で言い尽くすことは複雑すぎて困難だとしても、最終的には本質的な意味合いにおいても見た目の形の上でも、筋道が通ったキレイな整然としたものになるはずです。

  そこで創造的情報処理法としての
「図解化の手順」について、以下チタカの場合を例にとって、若干アドバイスを付け加えます。

 第一は、チタカの個々の経営課題である、例えば「ホスピタリティの基本、お客様やアソシエイトの満足、企業組織の機能のあり方、果たすべき役割等」について、その基本的な概念をキチンとコンセプト化します。データ数としては、6個から7個ぐらいまでが最適です。
 第二は、先ず自分にとってどのコンセプトが一番重要であるか、それはなぜかを決めます。次はもっとも重要であると考えたコンセプトを中心に、各コンセプト間にはどのような関係があるのかを、これまでの先入観や既成概念にとらわれず確定します。ただ、ドグマティックではいけません。
 第三は、全体としての理路整然としたキレイな配置を検討し、全体として「何が言えるか、何が言えたいのか」を迫力ある形で大胆に結論づけします。わかりやすさから言えば、データの配置は左右対称が原則です。並べ替えを繰り返すことで必ず左右対称の配置が可能です。       

 この3つの手順に沿って、もう一度チタカの経営理念や目的についての図解化に挑戦してみて下さい。坪井さん自身、チタカの経営の基本は何かがあらためて確認できると思います。そのことが社員や顧客、パートナ−、アソシェイトとの一体化を進めて行く上で役立つのではないかと思います。


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