カルロス・ゴーン
が語る
我が日本型経営の神髄

  文芸春秋の2003年8月号で、日産自動車CEOのカルロス・ゴーン氏が日産での4年間の経験から、「日本型経営には非常に価値の高い要素が含まれている」として、「日本版6シグマ」の一端につながる「我が日本型経営」について語っている。


カルロス・ゴーン氏によれば、
日本型経営の最大の特徴は、次の3点であるという。

@年功序列の賃金体系
A終身雇用
B中間管理職への権力の集中
 
 日本型経営をとっている企業の中には躍進著しい会社がある一方で、過去の日産のように深刻な不振を囲っているところもあるが、その格差を考察することによって、三つの価値が企業にどのように作用するかについて述べている。
 
 日本企業の成功には、日本型経営の3つの良質の部分を保持するとともに「もうひとつの秘策」がある。それはグローバルに活動し、同時に成果主義を取り入れることで自己変革をする準備を怠ってはいけないということであるとして、ゴーン流経営4箇条を上げている。

ゴーン流経営4箇条
@シンプルな戦略を立て、明確に実行する。目標を数
 値化し、時間軸を設け
、シンプルな戦略を皆で共有
 化し、社内横断的なマネジメントによって実行体制
 をフオローしていく

A企業にとっての唯一の資産、つまり
従業員のモチベ
 ーション管理に経営トップは集中して取り組む

B成果主義、短期的な成果だけでなく、長期的な成果
 への期待を込めて正当な評価を下す。
C
違いを重視する。さまざまな経験を持った人間が一
 つの目標に結束した時こそ変革がもたらされる。


  
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