日産自動車の建て直しについて
その9
−部品ネット調達を決意
− 

 「日産自動車の再建計画で、特に注目を引くのは、新たな部品調達方式の導入である」。
 「総コストの60%を占め、年間2兆円に達する部品購買コストを、2000年度から3年間で、平均20%削減するために、技術、コスト、品質、納期の点で世界的に競争力のある企業とパートナーシップを結ぶとし、その結果、現在1450社にのぼる部品、資材購入先を半分の600社いかに絞り込むという」。
 「
これはまさにインターネットを活用したBtoBと言われる企業間取引ビジネスにつながる話である」。

 ところで、日産自動車はインターネットを使った部品調達でフオードと同じCADシステムを採用していることもあり、この度「フオード−オラクル連合」に参加する意向を固めたと報道されています。

 システムソフト大手の米オラクル社は米フオード・モーターと提携して、今年の春から共同出資でネット調達を開始しますが、日産は資本提携した仏ルノーにも参加を呼びかける模様です。
 
 GMも米コマース・ワンと提携、トヨタ、富士重工等にも参加を呼びかけており、日系メーカーもGMネットとフオードネットに2強化極化する動きを見せています。
 
 なお、自動車の販売においても、GMはグループ内の電子商取引事業を集約した「e−GM」を発足させ、「e−ビジネス企業」への転換を表明しています。フオードも米ヤフーと提携し、ポータルサイトという窓口を持ち、さらに米マイクロソフトの出資会社の新車販売サイトに資本・業務提携をしています。 


 back