日産自動車の建て直しについて
その7
  日産の役員は車に一家言を持つ役員が少ない

 カルロス・ゴーン氏の呼びかけで、日産自動車は栃木工場内のテストコースで10人の取締役による意見交換会を開くという。
 
 「日産の新車開発は、市場動向に敏感でなかった」と指摘するゴーン氏だけに、開発に対する経営陣の意識を高めるねらいがあると思われる。

 この「コース上会議」では、経営上の問題を中心に話し合うが、日産の既存車種や開発中の新車に乗り、意見も出し合う。
 
 欧米の自動車メーカーの首脳は、商品企画の段階から新車開発に参加するケースが多い。カルロス・ゴーン氏、も来日早々日産車に試乗済みであるが、日産は本田技研工業等に比べ、車に一家言を持つ役員が少ないという。「ゴーン氏も、役員の意識改革が必要だと感じたようだ」と日経は伝えている。


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