日産自動車の建て直しについて
その5
−選択定年制を40歳以上に−

  日産自動車は、仏ルノーからの最高責任者カルロス・ゴーン氏のリーダーシップのもと、経営再建を急いでいます。

「現在年200万台の生産能力を、平成15年度までに170万台までに縮小し、生産台数がのびなくとも利益が出る体質へ転換する」という趣旨の再建基本計画が発表されています。
「経営は生産部門の一層の人員削減が必要と判断し、この度組合員に対しても、選択定年制の対象年齢を、来年の3月までに従来の50歳以上から40歳以上へ引き下げることで合意できた」という報道がありました。

 該当者は4万人近くいる全社員の40%近くの15千人以上に上り、期間中の退職者に対し、60歳の定年退職時と同額の退職金と割増金を支給するという。なお日産は既に、45歳以上の管理職を対象に同制度を実施中とのことです。
  
  7月27日(火)21:30、NHKの「クローズアップ現代」で、 カルロス・ゴーン氏が、「日産再建のミスターコストキラー」として紹介されます。 これからも、日産自動車再建の軌跡を、彼の施策とともにトレースしていきたい。                        


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