書評
「困った組織」と、どうつきあうか」

日刊現代
組織といってもいろいろだ。あなたの会社の危険な性格を見抜け。どんな会社でも、6タイプのどれかにあてはまる。それぞれのタイプにあった処世術がある。あなたのやり方は、あなたの会社に合っていますか。

This is 読売
会社、組織、学校、家庭には、「よい組織」と「困った組織」がある。
後者を分析すると、次ぎの5つがあるという。
(1)唯我独尊の組織は、滅私奉公を求める.。
(2)タテマエ至善主義組織は協調型人間集団になる。
(3)好き嫌いを通させる組織は、ハミダシ、落ちこぼれ人間で手をやく。
(4)羞恥心支配組織は、イチ、オリタ人間で形骸化する。
(5)使命感組織は、自己主張型人間が登場する。
 実例が多く、解説は明快で、滅私奉公人間は使い棄てられる、など説得力がある。腰巾着でいくのも、タテマエと心中するのも選択、と著者は冷徹だが、まず60項目のチェックリストで所属組織を診断し、自分らしい生き方を再発見せよと説く。
お勧めは、モノの道理を原則とし、環境の変化を受け入れ、自己決定能力、自律型人間集団の「よい組織」。そううまくいくかな。

東京新聞
組織の中で自分らしく生きるヒントを提示する「困った組織と、どうつきあうか」がダイヤモンド社から発売されました。現役ビジネスマンの目線で、現実の組織を
6つのモデルにパターン化し、分類することによって、「いい組織」とは、「困った組織」とは、「組織の中の人間関係」などを探ります。

type
組織には、法則・ルールがあり、それぞれの組織にふさわしい「意識の持ち方」や「行動の仕方」が求められる。それを知らずに行動すると、思わぬとところで組織の壁や人間関係に悩まされることになる。
本著では、日本の組織を6つに分類し、その組織モデルからそれぞれの組織の特徴と傾向をつかみ、その中で自分らしく生きる可能性を探るヒントを提示。「組織の法則」についての理解こそが、組織に生きる上で本質的なリーダーシプの原理・原則を身につける早道と言えるだろう。

人事マネジメント
世の中の組織を6つの類型に分類し、組織とリーダーシップの原理原則を見いだそうと試みる。
M−0型
良い悪いも右も左もすべての判断をワンマンが握る組織。
M−1型
タテマエに従い、一直線の道を一丸となって進む経済成長期のスタイル。
M−2型
一丸が陳腐化し、好き嫌いレベルによる参加を容認せざるを得ない組織。
M−3型
受け身的に何でもこなすが、羞恥心が限界となり、それ以上は拒むスタイル。
M−4型
妥協を拒み、使命感のみで行動し、戦略性のないまま孤立、挫折するスタイル。
M−5型
情報共有を前提とした多様化対応型組織で、スペシャリストを活かすスタイル。
著名にある「困った組織」と、どうつきあうかについては、目標とする組織モデルにどう向かうかによるとし、リーダーシップのバージョンアップを課題に上げている。組織の法則と課題を把握することで、今後10年の打開策のヒントが見つかるとしている。 



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