５月８日、「双葉町復興まちづくり計画（第一次）案」が町長に報告され、６月２１日、町議会で了承されました。計画案では「町民一人ひとりの避難生活の状況と復興への思いについての調査をもとに、町民の生活再建と町の復興に向けて、国及び東京電力に対して町民の要望として要求していくものを含めて、町が取組むべき施策を明らかにした。本報告を十分に尊重の上、速やかに『双葉町復興まちづくり計画』を決定されるようお願いしたい」としています。

これを受けて、町は町民の意向を確認した上で、復興に向けた基本施策を策定するとして、意見を募集しています。第一次計画案は、多岐にわたりますが、その骨格は次の通りです。

双葉町復興まちづくり計画
最終第一次案の骨格

■町民の生活再建に向けて

１避難生活のフォロ
　�@仮設、借上げ住宅の改善
　�A避難生活における健康ケア
　�B町民の絆の回復

２迅速、確実、十分な賠償の請求
　�@賠償指針、基準の見直し、拡充
　�A弁護団との連携による町民へのきめ細かい賠償請求手続き支援

■町民の選択を尊重した生活再建への道筋づくり支援
１「仮の町」で生活する町民の生活支援
　�@復興公営住宅の建設
　�Aコミュニティづくり
　�B就業、事業再開支援
　�C医療、福祉体制の整備
　�D学校再開

２「仮の町」以外で生活する町民の生活再建支援
　�@住まいの確保支援
　�A就業、事業再開支援
　�B医療、福祉、教育サービス支援

３町を離れた元町民への生活再建支援
　�@「住まい」の補償要求支援
　�A町からの情報提供

４「仮の町」を拠点とした、
　　町への帰還、町再興への原動力となる町民のコミュニティづくり
　�@「仮の町」、「準仮の町」へのコミュニティの場づくり
　�A全町民に開かれた町民交流の場、機会の確保
　�B町の歴史、文化、伝統の継承

■町への帰還、町再興への道筋づくり
１低線量地域への活動拠点づくり
２新たな町づくりの模索
　�@荒廃を防ぎ、町への思いをつなぐ活動
　�A除染全体計画づくりと国の除染施策への積極的関与
　�B町の区域再編、あらたな町づくり構想の検討